Hey! Say! JUMP・山田涼介の“女子力”はなぜ10代女性に支持される? 人気上昇の背景を読む
また、山田のそうした志向性は、演技やパフォーマンスにも良い影響を与えていると、同氏は続ける。
「彼の女性的な美意識の高さは、たとえば今回の『暗殺教室』でも発揮されています。主人公となる潮田渚は、控えめな性格でクラスで目立たない存在なのですが、“暗殺”という特異な能力に関しては才能を発揮するというキャラクターで、その二面性が中性的なルックスとも相俟ってミステリアスな魅力を放っています。山田さんにとってはまさに当たり役で、彼はこの役を演じるためにより中性的なイメージになるよう、制服のウエストをしぼるなどの工夫をしたそうです。また、ライブパフォーマンスの際も、自分の一挙手一投足をどう見せるか、ということに極めて意識的で、それが彼の動きの美しさに繋がっているのでしょう。彼自身はすでに成人していますが、いまなおジャニーズの伝統的なアイドル像ーー若くて可愛らしい美少年ーーのイメージを保ち続けているのは、そうした美意識に依るところが大きいのではないでしょうか」
まさに“女子力男子”といえる山田こそ、10代女性にとって理想のアイドルなのかもしれない。
(文=松下博夫)