UQiYOが体現する、新しいポップミュージックとは? 二人の論客がサウンドと活動スタイルを分析

Music Video “Twilight” | UQiYO ウキヨ

 また、UQiYOはその独自の活動スタイルでも話題を集めるユニットだ。コワーキングスペースや寺院でのライブなどを通じて、音楽以外の分野を手掛ける若手クリエイターと積極的に交流を持っているほか、これまでのCDも多様な形態でリリースしている。音楽とITの関わりに詳しい音楽コンシェルジュのふくりゅう氏は、これらの活動について近年のアーティストの動きをふまえてこう語る。

「UQIYOは、クオリティの高い音楽クリエイティヴはもちろん、その届け方にもこだわっている新世代なバンドです。ライブ一本一本に独自のこだわりを持っており、ライブハウスというよりコワーキングスペースを中心に展開しています。5/10には、クリエイティブ・コワーキングスペースco-lab西麻布とUQiYOが共同企画をしたライヴイベント『音水 -onsui- vol.1「音と、水と、五感で楽しむ浮き夜」』を実施するのですが、水槽を用いてつくりだす映像で空間演出を行うVJ Waterとのコラボレーションに注目ですね。その他にも、新作CDを1枚だけ制作して、それをトランクに入れて、メッセージによってミッション(自分より南の人へつないでいく/写真を撮ってSNSで投稿など)を与えてリスナー経由で北から南へ楽曲に旅をさせるという企画にも驚かされました。ゴールである沖縄に辿り着いたら全国リリースするのだそうです」

 最後に、同氏は彼ら独自のやり方である『note』を使ったファンとの交流について、こう説明した。

「注目したいのは、加藤貞顕氏率いるcakesがはじめたクリエイターとユーザーをつなぐサービス『note』の使い方です。UQIYOの『note』はまだ登録者は多くはないのですが、クラウドファンディング的というか、リスナーに便利にやさしい使い勝手で、ファンクラブ的なスポンサーとして月額1万円プラン、ライブ情報を割引クーポンやライブ映像フォローでサポートする月額2千円プラン、さらにグッズや楽曲プレゼント等で楽しめる月額2千円プランという3種類を用意しているのですね。しかも素晴らしい企画力で魅力的に運営されていることに感銘を受けました。これらは、今後のバンドマンの生き方の参考になると思います。クラウドファンディングだと、企画から実施まで時間がかかるタイムラグが気になる中、継続的な未来系システム運営の発明として、この『note』の使い方は絶妙だと思いました」

 デジタルで洋楽ライクなサウンドを展開しつつ、体験をしっかりと届けているUQiYO。今後活躍の舞台を広げることで、彼らは若手バンドにとって新たな指針となりそうだ。

(文=編集部)

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