JYJ、日本初シングルが好セールス達成 実力派グループとしての威信示す

 しかし、より気になるのはJYJです。ファンには説明するまでもない事実ですがこれは2010年に東方神起から脱退したメンバーによって作られたグループなのですが、それでも13万枚売り上げたということで、さすがに元・東方神起の威信は健在というわけです。しかし脱退後に所属各社とのトラブルが相次ぎまくったおかげで彼らの活動はものすごく紆余曲折を重ねており、おかげでJYJとしての日本でのシングル発売はこれが初となるわけです。だからこそ、本作にはこれだけの注目が集まったのだと言えるでしょう。

 その楽曲はクラシカルピアノとストリングスを重視して控えめながらバレアリックな雰囲気を持たされたバラードで、これもそつなくまとめながらボーカルのよさを引き出していると言えるでしょう。しかし一般的にこれだけ長きにわたって表舞台に現れずにいると人気に陰りが出てきたりもしそうなものですが、いい意味で若手グループではないため、実力派として順当な進化を見せているようです。もっとも、日本でリリースがなかった間もカニエ・ウェストなどとコラボレーションを行ったりして、それなりに積極的な楽曲制作が続けられていました。そういうわけでブランク明けというよりは、ようやくその実力派ぶりを日本のチャート上でも確認することができるようになったというところなわけです。とりあえず次回作は「果たしてミュージックカード以外の手法を模索しつつ、ジャニーズ勢を追い落とすことができるのか?」というのが、下世話な興味の集中するところになるかと思います。

■さやわか
ライター、物語評論家。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。『朝日新聞』『ゲームラボ』などで連載中。単著に『僕たちのゲーム史』『AKB商法とは何だったのか』がある。Twitter

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