「乃木坂46は、まだちっぽけな存在」 秋元真夏・生田絵梨花・高山一実が語る、グループの課題と未来

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左から、高山一実、生田絵梨花、秋元真夏。

 1月7日に1stアルバム『透明な色』をリリースする乃木坂46・秋元真夏、生田絵梨花、高山一実へのインタビュー。2014年の活動振り返りやライブに対する意識改革について語ってもらった前編【乃木坂46、秋元真夏・生田絵梨花・高山一実インタビュー 2014年に起きたグループの一大変化とは?】に続き、後編では乃木坂46の看板イベント『16人のプリンシパル』など演劇活動をめぐる葛藤や手応え、待望の1stアルバムのリリースを迎えた心境や収録曲への思い、さらには乃木坂46の将来の展望も語ってもらった。

「『プリンシパル』は、やるたびに自信がなくなっていきます(笑)」(生田)

――生田さんは10月にミュージカル『虹のプレリュード』(天王州・銀河劇場)に主演しました。そこではどのような手応えを感じましたか?

生田絵梨花(以下、生田):自分はまだまだなんだと気付かされたことが一番大きかったです。もちろん、アイドル活動では歌やダンスをやってますけど、舞台だと感情を乗せることの方が先だったりして、自分にはそれができないので一からすべて教えてもらうことになります。ゼロからのスタートというのが、自分としては大きな刺激でした。それから、ライブはお客さんと一緒に盛り上がるものですけど、舞台は私たちが出すエネルギーをお客さんが見てストーリーに入り込んでいくスタイルなので、そこに向けて集中力を注ぎ込んでいくというのは良い経験になりました。

――演劇といえば、観客の投票でその日のキャストを決定する演劇企画『16人のプリンシパル』が毎年行なわれるのも、乃木坂46の大きな特徴です。

生田:『プリンシパル』は、やるたびに自信がなくなっていきます(笑)。嫌だもん、次回のこと考えるの。

秋元真夏(以下、秋元):思い出しただけで泣きそうになるくらい……。

高山一実(以下、高山):わかるわかる、私も怖いもん。一番最初の2012年の『プリンシパル』は一週間くらいしか練習期間がなくて、その中で全部の役を覚えないといけなかったんです。本番まで、正直誰も二幕目に対して自信がないまま、「大丈夫かな?」っていう感じで始まっちゃって、そのまま終わっちゃった感じだったんですよ。2013年の二回目の時は一ヶ月練習期間があって、結構自信満々で行ったんですけど、でも期間が長いほど辛いんですよね。そう考えると二回目も三回目も辛かったな……。

「『プリンシパル』の開催が発表されると、その直後にうまくコメントできない」(秋元)

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秋元真夏。

秋元:次回もやるというのはわかってるんですよ。自分はアイドルだから、ファンの人に見てもらって楽しんでもらうためにがんばろうと思ってやっているんですけど、その気持ちだけではどうにもならない何かが『プリンシパル』にはあって。それをコントロールするのが、稽古期間から本当に難しいですね。ライブやイベントで『プリンシパル』の開催が発表されると、その直後にうまくコメントできないんですよ。みんな必死にポジティブな言葉を探すんですけど、心の中では「(この時期が来てしまった……)」みたいに思ってます(笑)。

高山:演出をされる方も辛そうで、こちらが辛いのをわかってるからメンバーに対して良くしてくださるんですけど、全部の役を覚えて一幕目のオーディション結果で二幕目のキャスティングが決定する、あの形式がある以上なかなか大変で。

生田:2013年の二回目の『プリンシパル』で演出をされた江本純子さんも根っこはすごく優しくて。私たちが辛いっていうこともわかりつつ厳しくされてました。三回目の『プリンシパル』で演出をされた福田雄一さんの時は、「適当にやって」って言われてたんですけど、私は逆にその適当が辛かったんです。私、どこで何をするというプランをしっかり決めるタイプなんですよ。そこで「適当がいい」って言われたら、私は何をがんばったらいいんだろう……、ってなってしまって。でも(星野)みなみみたいなタイプは、そっちの方が活きるのかも。

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