200万DLの『マヂヤミ彼女』で話題、ミオヤマザキがメジャーデビュー その斬新すぎるPR戦略とは?

 ミオヤマザキの展開で驚かされるのは通常盤シングル1,000円(税込み)とは別に、完全生産限定盤が709人限定で、7,090円(税込み)で予約販売されていたところだ。しかも、すでに予約段階で完売しており、プレミア状態となっている。

 インターネットの普及によって、趣味嗜好が細分化し、国民的、誰もが歌えるようなヒット曲を共有するのが難しくなった時代、コアファンを大事にして、よりプレミアムなおもてなしを用意する戦略は、音楽業界以外では当たり前に行われている。なお、完全生産限定盤には、シリアルナンバーはもちろん、購入者限定のプレミアム・ライブイベントの招待券が封入されている。ミオヤマザキは、コア要素がしっかりブランディングできていること、コアファンを抱えていることで、今後、小説、漫画、アニメーション、グッズ、アパレルなどなど、様々なクロスメディア展開も期待出来そうだ。

 ミオヤマザキの勢いは止まらない。不倫をテーマにした本作『民法第709条』のリリース記念インストア・イベントを、クリスマスの12月25日に、タワーレコード渋谷店B1で行うという。こういった派手な動きはネット上で賛否両論あるはずだ。しかし、ミオヤマザキの楽曲が持つクリエイティヴィティの高さ、テクニカルなライブセンスの高さは特筆すべき才能だ。2015年も、たくさんのニューカマーがデビューするだろうが、必ずやチェックすべきアーティストだと思う。

 2014年12月24日のクリスマスイヴ。間もなくメジャーデビューとなるが、繰り返すがインディーズ時代のミオヤマザキはCDを全く作品を残してこなかった。しかしYouTubeには、たくさんの作品が残されている。ぜひ、宝探しのように発掘して楽しんで欲しい。海外でのインディーズ・アーティストやEDM界隈で活躍するアーティストは、いまや皆このスタイルであることが興味深い。これまでの活動、デビューでの騒動はもちろん、真価が問われるであろうCDリリース、そして今後のミオヤマザキの活躍に期待したい。

(文=ふくりゅう/音楽コンシェルジュ)

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