嵐・相葉雅紀が次なるステージへ 心優しきエンターテイナーの新境地とは?
しかし、そんな相葉だからこそ、ひとの痛みに寄り添える豊かな情感を育み、グループのムードメイカーとしてメンバーに必要とされてきたのは間違いないところだろう。そして、その人柄が滲み出て多くの人に愛されるようになったからこそ、現在の活躍につながっている。『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』では心優しい書店員を演じているが、この役柄は相葉のパーソナリティがあって初めて成り立つものではないだろうか。
いっぽうで、嵐の新アルバム『THE DIGITALIAN』では、普段の相葉とは一味違うキャラクターも見せている。ソロ曲「Disco Star」は、タイトル通りきらびやかで派手なサウンドが印象的なEDM/ディスコナンバー。エッジの利いたビートに合わせて、「Everybody hands up! いまComing up/泣く子も黙るI'm a disco star/ごきげんなWeekend イカしたWorld/この感覚はデジャブじゃないのさ」とノリノリで歌う様には、優しいだけじゃない、男・相葉の色気さえ感じられるではないか。
嵐の活動15周年を経て、着実に次のステージへと向かっている相葉。その優しさに、長く活動してきたからこその“深み”が加えられたいま、より大きなステージでの活躍が期待できそうだ。
(文=松下博夫)