℃-ute×DLH×武藤彩未×さくら学院の“対バン”に見る、アイドルカルチャーの可能性と醍醐味

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℃-uteの登場にサイリウムを掲げるファンたち。

 タワーレコードの日本上陸35周年を記念し、11月17日から22日まで6日間連続で開催されるイベント『TOWER RECORDS 35th Anniversary Live! EBISU 6DAYS』の4日目『Pop'nアイドル 03』に、さくら学院、武藤彩未、Dorothy Little Happy、そして℃-uteの4組が出演し、集まったファンたちを魅了した。

 会場となった恵比寿・LIQUIDROOMは開演前から満員状態で、推しのアイドルのTシャツを着た熱心なファンの姿も目立つ。アイドルヲタクとしても有名なタワーレコードの嶺脇育夫社長が「僕が観たいアイドルたち」と紹介すると、さくら学院、武藤彩未、Dorothy Little Happy、℃-uteの順にステージに登場。対バン形式ということもあり、アイドルたちはおたがいを意識した自己紹介をして、会場を湧かせた。

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ポンポンを使って輪を描くさくら学院。

 最初にパフォーマンスを披露したのは、下は11歳から上は15歳までの10名による“成長期限定ユニット”さくら学院。まずはポンポンを使って文字を描き出す振り付けが楽しい「ハートの地球」で観客の心を掴み、体育の時間を思い起こさせる「負けるな!青春ヒザコゾウ」や、フォークダンスの「オクラホマミキサー」をモチーフとした「ベリシュビッッ」など、学生生活がテーマとなっている彼女たちならではパフォーマンスを続ける。一緒に踊るファンも多く、「夢に向かって」ではさくら学院を応援する際に欠かせない“フラッグ”が、数えきれぬほど多く掲げられた。

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じっくりと“聴かせる”パフォーマンスも印象的だった武藤彩未。

 続いて登場したのは、さくら学院の卒業生であり、水野由結が「この世界に入るきっかけとなった憧れの人」とバトンを渡した武藤彩未。現在ソロアイドルとして活躍する武藤は、この日たった一人でステージに立つ唯一のアイドル。代表曲のひとつである「宙」からスタートし、「交信曲第1番変ロ長調」「とうめいしょうじょ」と、80年代のアイドルポップスを再解釈した楽曲群で、伸び伸びとした歌声を披露する。ソロであることを活かした落ち着きのあるパフォーマンスは、さくら学院とは良い意味で対照的で、観客はどんどん引き込まれて行く。そしてライブの定番曲となった「RUN RUN RUN」では、会場全体でタオルを回し、大きな盛り上がりを見せた。

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