SCREEN modeが見据える音楽の可能性とは?「流行とは対極のむき出し感で人の心に残りたい」

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「いい意味で一貫性がないというか、いろんな可能性を秘めてる」(勇-YOU-)

--そして、いよいよ完成した1stミニアルバム『NATURAL HIGH DREAMER』。シングルの「月光STORY」や「LΦVEST」とかを聴いて、明るいポップス系のユニットかなと思ったリスナーは、ハードな曲もあるし、バラードもあるし、いい意味で驚くんじゃないかなと。どんなコンセプトがあったんですか。

雅友:僕が今までいろいろやってきた中で、ひとつ感じるのは、1枚目のアルバムがその人のキャリアの中でずっと踏み絵のように残るんですよ。良くも悪くも、足を引っ張るものなんです。

勇-YOU-:ひえ~(笑)。

雅友:たとえば3年後ぐらいにSCREEN modeを知った人がまず聴くのは、1枚目のアルバムだから。いつまでも残っていくんですよ、お客さんにとっても、アーティストにとっても。その上で大切にしたことは、ライブに行ったら楽しいぞという、盛り上がれるものもあるし、泣けるものもあるし、そういうふうにしたかったんですよ。今の時代、CDはネットで聴けるけど、ライブの体験はコピーはできないじゃないですか。

勇-YOU-:確かに。

雅友:体験はダウンロードできない。なので、ライブを楽しいものにしていきたいということが前提にある中で、この先ずっと引っ張られるファーストアルバムをどのようにするのかは、けっこう大きな問題でしたね。シングルの流れに沿って、ポップでカラフルなもので行くという基本路線はあるんですけど、あえて「Crystal Kiss」みたいなしっとりとしたバラードであったり、「MEMENTO」みたいなエモい感じの曲も入っていたりとか、意図的にばらけさせることによって、この先の多様性を妨げない形にしようと。

勇-YOU-:僕も同じ気持ちですよ。いい意味で一貫性がないというか、いろんな可能性を秘めてるよということで、SCREEN modeの原点を知ってほしいということかなと思いますね。多彩な楽曲があるし、似たような曲がないから、それがファースト・ミニアルバムの魅力なのかなと思います。

--キャッチーなメロディだとよく言われると思うんですけど、雅友さんが一番こだわるのはやっぱりメロディですか。

雅友:そうですね。

勇-YOU-:ライフワーク。

雅友:この10年20年で日本の音楽が失ったのは、メロディだと感じるんですね。今の音楽は複雑なものが多いかなと感じるので。

--なんでなんでしょうね? 僕もそう感じることはありますけれども。

雅友:カラオケに行くと履歴が見られるじゃないですか? あれを見てると、90年代から2000年代初頭にかけての曲がすごく多いんですよ。いまだにその頃の曲が多くの日本人の心に残っていて、カラオケに行って何か歌おうと思うとそこを選ぶわけじゃないですか。僕はそこに一度、音楽自体を戻したいという気持ちがあるんで。

勇-YOU-:すばらしい。

雅友:そういう意味でも、メロディは大切にしたいなと思ってます。ただサウンド感まで昔っぽくしてしまうと、ただの古くさい感じになってしまうので、今っぽい音作りをしつつ、ちゃんと口ずさめる曲であったり、みんなで一緒に歌える曲であったり、そういうふうにしたいなという気持ちはあります。

勇-YOU-:“あなたが選ぶ100曲”みたいな企画を見ても、昔の曲が多いじゃないですか。今の歌は消費されるというか、心に刻まれない曲が多いというか。10年後に聴いて“ああ懐かしいな”と思う曲が少なくなってるのかなと思いますね。まあ、まだ31だからそう思うのかもしれないけど。

雅友:SCREEN modeは、勇の歌が、むきだしでも説得力があるものなので。変に装飾せずに、いいメロディといい歌詞、いいアレンジがあれば伝わると思ってるんですよ。

勇-YOU-:シンプルなところで。

雅友:うん。そこはストレートに行きたいと思います。

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