嵐・櫻井翔がラップで表現してきた「本音」とは? 実はハードコアなパンチラインを検証
日本をレペゼンした「Re(mark)able」
この五つの輪がまた集まり さすらい 侍 聖地に赴く
話はそう歴史に基づく 全てを覆う 強風
暴風雨(blah)雷落とす 稲妻じきにあなたを襲う
遠のく闇の中から きらりきらり光り出す ここ東京の中心から
嵐の5大ドームツアー「ARASHI Marks 2008 Dream-A-live」に完全密着し、その様子を追った写真集『ARASHI IS ALIVE』の付録CDに収録されていたのが同曲。歌詞は櫻井とR.P.P.との共作で、「arashi marks ARASHI AROUND ASIA 2008」に向けての意気込みが込められている。ここでもヒップホップらしいレペゼン表現が見られる。
もはや怖いもの無しの「Attack it!」
笑顔に紛れた大怪獣
研いだ爪隠し牙を剥く
外野の言葉はシカトする!
嵐初のオールタイム・ベスト・アルバム『All the BEST! 1999-2009(通常盤)』のシークレット・トラックとして収録されたパーティー・チューンのRap詞。この頃の櫻井はかなりハイテンションなラップを披露している。ヒップホップで言うビッグウィリー(大成功した奴)の痛快さも感じられる仕上がりだ。
このように、実にドープなサクラップであるが、最近は実直な人柄が現れた比較的スマートなものが多くなっており、櫻井のヤンチャぶりに魅せられたファンとしては少々さみしくもある。今年、先輩ジャニーズグループのTOKIOが夏フェスでプロップスを獲得したように、来年あたりは櫻井がシーンを驚かせてくれることを期待したい。
(文=松下博夫)