キスマイ、最新シングルに見る7人の関係性 ポジションの「格差」が「住み分け」に変化?

 エンターテインメントとして作りこまれた『Another Future』と、飾らない彼らの魅力が映し出されている『Perfect World』。その対照的な2曲が収録された今作は、キスマイというグループが成熟してきたことを表しているようだ。

 一時期は「格差」とも称された3人と4人の見え方の差だが、今ではそれも彼らの「味」であり「住み分け」として消化されている。そうしたポジションが明確になってきたからこそ、最近のジャケット写真も、顔の大きさに差が出るようなことが少なくなっているようだ。

 さらに、キスマイはこれまでリリースした曲も、ダンサブル&キャッチーで聞けば聞くほど中毒性を増す曲が多い。『SHE!HER!HER!』や『アイノビート』、『キ・ス・ウ・マ・イ~KISS YOUR MIND~』といった1回聞いただけで頭に残り、思わず口ずさんでしまう名曲ばかり。今作や、舞祭組の『てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ 〜だれのケツ〜』をキッカケにキスマイを知った新しいファンも、シングルをさかのぼってハマれる曲がたくさんある楽しみが待っているのも、ファン層が広がり続けている理由のひとつではないだろうか。

 7人という人数とそれぞれの持ち前をいかして、カッコいい、かわいい、おもしろい、ほっておけない…と、見ている方のさまざまな感情をかきたて、幅広くファンを掴んでいるキスマイ。今後、さらに1人ひとりの存在感が増し、7人ならではのグループが出来上がっていくのではないだろうか。

(文=佐藤結衣)

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