AKB48秋元康Pが繰り出す次の一手は? 直近の発言からその意図を読む

 さらに、秋元氏は、自身が手掛けるグループの制作状況について、「昨日乃木坂46のレコーディングをしたけれど、今回神曲。大自信作」と、乃木坂46が10月8日にリリースする10thシングルが会心の仕上がりであることを明かした。その後、9月24日に発売が決定しているHKT48の次回作については「良い曲が見つからない。カップリングは出来ているのに表題曲ができない」と、発売1か月前にも関わらず、まだ楽曲が完成していないことを明かした。SKE48のチームSと、HKT48のチームKについては「S公演とH公演を同時に書いている。S(公演)は7割くらい。(松井)珠理奈の曲を変えようかなと。H(公演)は3割くらい」と、新公演の制作が進んでいることを報告した。

 乃木坂46の次の楽曲は、過去の記事(参考:乃木坂46、切り札投入で紅白出場&AKB48越えなるか? 生田絵梨花センター抜擢の10th選抜を分析)でも指摘している通り、“切り札”と評される生田絵梨花がセンターを務めており、「AKB越え・紅白出演」を狙う渾身の1曲になりそうだ。一方のHKT48は指原莉乃の下で育ってきた他メンバーが、総選挙で次々とランクイン。一気にその知名度を上げているなかでのシングルリリースのため、秋元氏もこれまで以上に力を入れるのではないか。

 そしてファンの間で最大の懸念事項とされているのが劇場公演。昨年の8月23日に行った『2013 真夏のドームツアー~まだまだやらなきゃいけないことがある~ 東京ドーム公演』では、全10チームの新規公演が発表されていたが、現時点で公演が行われたのは同年10月26日からのNMB48チームN「ここにだって天使はいる」公演のみだ。新規公演がなかなか出来上がらないことに対し、ファンからは落胆の声も上がっている。なかには「大組閣で旧公演(既に他グループで行った公演)の顔ぶれを一新した意味がない」という意見もある。当初の予定から1年以上も延期したチームNの前例がある以上、新しい公演を手がけているという秋元氏の計画が実現するかどうか注視される。

(文=中村拓海)

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