aikoが『SONGS』で語ったデビュー16年「愛の歌も少しずつは変わってきてるんかなあ」

 aikoが6月22日に放送された音楽番組『SONGS』(NHK総合)に登場。ターニングポイントとなった楽曲とともに、自身のこれまでの歩みを振り返った。

 “大人の心を震わせる音楽番組”をコンセプトに掲げる同番組。冒頭、aikoが過去に友人と足繁く通っていたという世田谷のボーリング場から番組はスタート。彼女は「クラブとかいう華やかな場所にいったことがなくて、皆で集まるといつもボーリング場」と当時の交友関係を語り、プリクラを撮ったり、アーケードゲームをプレイするなど、無邪気な姿が放送された。

 続いて、舞台はNHKの本社ビル屋上へ。やや曇り空ではあったものの、東京の景色が見渡せる同ビルで、2000年にリリースしたヒット曲「ボーイフレンド」を熱唱した。

 その後、aikoは自身の楽曲の大半を録音した思い出の地、一口坂スタジオを訪れた。2年前に惜しくも閉鎖された同スタジオは、すでに機材などは置かれておらず閑散とした状態。「最後に電光掲示板を家に持って帰った」というaikoは、レコーディング時を振り返って「ここでずっと歌ってると、プロデューサーから『もう一回いこうか』って言われるんです。『はい』って、もう一回『どこが間違ってたんやろ?』って思いながら歌うんです」と語った。続けてブースに他のアーティストが落書きした「つづけてもう一回」という文字を指差し、「(書いてあるのを見て)『この人も大変やったんやな』って思ったんですよ。これを見て頑張ってました」と、アーティスト同士で落書きを通して励まし合っていたことを語った。

 aikoはデビュー当時、大阪から仕事のたびに東京へと通っていたが、さらなるステップアップを求め、2000年の1月に上京。彼女は地元・大阪について「帰りたいと思ったことはないです。不安なことはあったけど。でもいつか帰る時があったとしたら、本当にもっと歳を重ねてから」と、覚悟を決めて上京してきたことを明かした。また、上京後初めてリリースした2001年のシングル『初恋』については、「東京の世田谷に引っ越してやっていけるかなという時にできた曲で、『これで頑張れるかもしれへん』と思った曲でしたね」と、自信が芽生えた楽曲であることを明かし、同曲を熱唱した。

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