ニューアルバム『COLOR』インタビュー
Ms.OOJAが“大人の恋”を歌う理由「この年になって、やっと歌える世界観の曲に出会った」
――恋愛をテーマにした楽曲では、以前のOOJAさんとはアプローチが異なり、例えば、「君の前で泣かない」は片思いをしている女の子の余裕と葛藤が絶妙なバランスで表現されていますよね。30歳を経た今だから、恋愛に関してぶっちゃけられることもありますか?
Ms. OOJA:30代になって歌える曲が増えたな、って素直に感じます。自分の経験ももちろんですが、「女の子はこういう気持ちになるよなあ」と想像しながら詞が書けるようになりましたね。常にリスナーの方の顔を思い浮かべながら書いていますね。
――個人的な見解かもしれませんが、女の子は、大人になればなるほど、ただ褒められるだけれはなくて、「がんばってるね」と認められたい欲求が強くなってくるように思うんです。「COLOR」を聴くと、OOJAさんがリスナーの方々を「よくがんばったね」と励ましてくれているような印象も受けました。
Ms. OOJA:「認められたい」「誰かに見ていてほしい」という思いは、大人になればなるほど強くなると思うんです。実際、大人になると、あまり褒められなくなりますよね。でも、誰かひとりでも自分のがんばりを見てくれている人がいれば、もっとやれる、もっとがんばれる。そんな気持ちを歌で伝えていきたいな、って。「Life goes on」や「ワンモアタイム」などには、そういう思いを込めていますね。
――リリース後は全国ツアーも控えています。ツアーに向けての意気込みは?
Ms. OOJA:今回のアルバムは、ミッドテンポからバラードが中心になっているので、東京の会場は『Zepp DiverCity』。Zeppツアーですが、全会場椅子を設置することにしたんです。もちろん、盛り上がる曲のときは立ってガンガン踊ってもらって構わないんですが(笑)、普段、ライブにはなかなか足を運びにくいという方も、ぜひ来ていただきたいですね。ゆっくりじっくり音楽を楽しんでもらえるライブにしたいと思っています。
――気が早いかもしれませんが、ツアー後に控えている予定はありますか?
Ms. OOJA:来年はメジャー・デビュー5周年で、インディー時代も含めれば歌手活動10周年。そして歌い始めてからだと、15年目になる節目。きちんと足跡を残せるよう、歌い続けていきたいと思います。
(取材・文=渡辺志保)
■リリース情報
『COLOR』
発売:2014年6月11日
価格:¥3,240(税込)