THE SxPLAYの決意表明「傷ついて削られて摩擦が起きて、どんどん輝きに変わっていく」

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すごく悔しい思いをしても傷ついて削られていくことによって摩擦が起きて、輝きに変わっていく

--「Living Rock」の歌詞は、象徴的です。まさに決意表明。

THE SxPLAY:ちょうど「Living Rock」のメロディを作り始めた頃からな、私の中では…菅原の時に、自分の思うようにいかないことが毎日のようにあって、「ここから抜け出したい。逃げ出したい」と思ったり、どうしたらいいかわからないぐらい辛かったけど、今思えば「あの経験もしていて良かったな」と思うタイミングが、あったんですよ。「あの経験があったから今があるんだな」って、それを超えた先に思えたので、もっとありのままの自分で生きていきたいと思うことも含めて、「Living Rock」を作って、それをみんなに提示できたらいいなと思ったのがきっかけですね。

--はい。なるほど。

THE SxPLAY:思うような自分になれなかったというか、「私って何なんだろう?」と思うことがすごくあって。でもみんな、私と同じ年ぐらいの人は、去年、今年で大学を卒業して就職した人がほとんどだと思うんですけど、初めての環境で、慣れないところに行くと、思うように自分を出せないことってけっこうあるんじゃないか?と思って。…伝えたいことがいっぱいあるんですよ、「Living Rock」には。あと、直訳すると“原石”という意味もあるんですよ。

--あ、そうなんですね。ごめんなさい、知らなかった。

THE SxPLAY:だから、すごく悔しい思いをしても、傷ついて削られていくことによって摩擦が起きて…いびつで汚い石だったのが、辛い時期を乗り越えることによってどんどん輝きに変わっていくということを、「Living Rock」でちゃんと表すことができればいいなと思って。ダイヤモンドのように輝くというよりは…。

--いや、わかります。

THE SxPLAY:だから“ロックに生きる”という意味もありつつ、“原石”という意味もあるんです。気づかない人はどこまでも気づかないけど、みんなそれぞれが原石であって、それをどうやって磨いて、輝きに変えていくか。それは自分次第だなと思っていて、私も日々それの繰り返しだし、みんなもそうやって、「あの時の経験は無駄じゃなかったな」と思えることがあるんじゃないかな?ということを伝えたかったので。逃げたかったら簡単に逃げられるけど、私は逃げたくなかったし、その時期を超えたことで、前の自分よりもちょっと先へ進めている私がいるから、「みんな、それの繰り返しだよね」って言いたかったんですよ。

--率直に聞きますけど、過去のそれだけ辛い日々の中で、正直、歌をやめようと思った瞬間はあった?

THE SxPLAY:ああ…やめようと思ったことはないですね。STORYS.JPにも書いたんですけど、「なんとかして自由になりたい」という気持ちはありましたけど、歌をやめたいなと思ったことはないです。ただ、思うような自分になれていないという葛藤が毎日あったし、言われるがままにやるしかないし、まだそれだけの力がない自分もいたし。でもなんとかがんばっていれば、突破口が見えるんじゃないかと思って、がむしゃらにやってました。

--お話を聞いていると、「Living Rock」のテーマは、その頃からすでに芽生えていたのかなと思います。

THE SxPLAY:ありのままの自分でいられることは、すごく難しいですよね。けど、私の中で「Living Rock」というのは、“ロック=革ジャン”でカッコいいとかそういうことではなくて。自分に正直に生きることが、私の中でロックな生き方だという思いがあって。ありのままで生きることを、大切さを、この曲で伝えたかったんです。

--そんな「Living Rock」ができた時には、相当な高揚感があったのでは?

THE SxPLAY:サビができた時にはうれしすぎて、どうしよう~っていう感じはありました(笑)。構成も、普通のものにはしたくないと思っていたんですよ。THE SxPLAYは「よりありのままの自分で、もっと自由に音楽を追求し遊んでいく」という意味でつけた名前なので、普通の構成じゃないものも作っていきたいなと思っていて。「Living Rock」はその1曲目としては、すごくしっくりきてます。ちなみに「My Bad Ending」は、菅原の時に作っていた曲なんですよ。

--あ、そうなんですね。

THE SxPLAY:そうなんです。だけどこれは、インディーズで1枚目に新たにスタートする時に、菅原の時に作っていた曲もあえて入れたいなと思っていて。だから一番古い曲は、実はこれなんです。

--過去を全部捨てちゃうわけじゃない。いいものは残しておくと。

THE SxPLAY:そうですね。

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