V6はグループで再ブレイクできるか “個性派集団”のポテンシャルを検証

「V6はメンバーそれぞれに個性があり、強みもはっきりしているのですが、その分、抱えているファン層がバラバラになっていて、全員でひとつの番組を持つのが難しい面もあったと思います。視聴率を稼ごうと思ったら、ある程度どういう層に向けての番組なのかを明確にする必要があると思うのですが、現在のV6だとその方向性が今ひとつ定まらないのも事実でしょう。しかし、これは裏を返せば幅広い層のファンを抱えているということでもあるので、グループでいるからこその魅力をしっかりとアピールすることができれば、再びお茶の間で人気を博す可能性もあるのではないでしょうか」

 そして、グループとしての強みを活かすためには、「CDのリリースが大切になる」と同氏は続ける。

「V6は『愛なんだ』や『waになって踊ろう』といった、誰もが知っているような名曲を持っていますし、『HONEY BEAT』は後輩のSexy Zoneなどにも歌い継がれています。そのため、若いジャニーズファンにとっても親しみやすいグループのはずです。2013年の8月に『君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか』以降、CDの発売をしていない彼らですが、今後彼らの多様性を活かした作品がリリースされれば、6人での露出も増えるでしょうし、結果的にベテランのジャニーズグループとしての貫禄を印象付けられるかもしれません」

 現在、個々でのポテンシャルが際立つ活動をしているV6だが、グループとしての存在感を高めると、より一層飛躍する可能性もあるのかもしれない。新番組に期待を寄せるとともに、新作CDのリリースも待ち望みたい。
(文=松下博夫)

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