A.B.C-Zの魅力はアクロバットだけじゃない ジャニーズ新鋭の秘めた歌唱力
ジャニーズ初のDVDデビューという形をとったA.B.C-Zが、3月12日に1stアルバム『from ABC to Z』をリリースする。
A.B.C-Zの魅力は、他のグループではマネ出来ない本格的なアクロバット。メンバーの塚田僚一は年少のころから体操教室に通い、本気でオリンピックを目指したというほどの身体能力。また、シンメトリーで踊ることの多い五関晃一も、振りつけを手がけるほどのダンススキル&才能がある。また河合郁人、戸塚祥太は長い舞台経験を武器にしており、センターの橋本良亮は甘い歌声でそのパフォーマンスに花を添えている。
これまでは、アクロバットを存分に味わってもらうため、ミュージッククリップの販売をメインに展開してきた。ワンカメ1発撮りを得意としており、じつに5枚のDVDをリリース。どれも曲の世界観が伝わり、見応えは充分だ。
だが、“CDデビュー=正式なデビュー”という認識の強いジャニーズ事務所。ファンの中でも「デビュー組ではあるけれど…」と少しモヤモヤしたものが残ったままだった。さらに、バラエティ番組に出演した彼らにも、直接ツッコミが入ることもあり、「デビューといっても、CDではない」という事実が少しずつネタ化していたところだった。
そこへ、年末に飛び込んできた「来春、CDをリリースします」の一報。ファンは歓喜したが、フタを開ければ新曲ではなく、ベストアルバム。またもや、モヤモヤが残るかと思いきや、その内容があまりにも濃く、圧倒されるものだった。