矢野顕子から原田郁子、南波志帆まで――ミュージシャンに愛される“魔法の歌声”の系譜とは
さて、これまで取り上げてきたような「魔法の声」を持つミュージシャンの中でも、期待の新鋭として業界内外から注目を集めているのがシンガーの南波志帆だ。彼女がタルトタタンと組んだユニット「THE NANBATATIN」のアルバム「ガールズ・レテル・トーク」が2月5日にリリースされる。南波志帆といえば2010年のメジャーデビューアルバム「ごめんね、私。」をリリース以来、その浮遊感かつ透明感あふれる歌声が話題となり「マジックヴォイス」と形容されることもあるミュージシャン。これまでもコトリンゴやtofubeats、羊毛とおはななど数々のミュージシャンと共演を果たしてきた彼女だが、今回のアルバム「ガールズ・レテル・トーク」においても大森靖子が作詞を担当したリード曲「ガールズ・レテル・トーク」やアーバンギャルドの松永天馬が作詞を担当した「ズレズレニーソックス」など、外部のミュージシャンを積極的にコラボレーションしている(アルバム全編のサウンドプロデュースを担当したのはふぇのたすのヤマモトショウ)。南波志帆は先に挙げたミュージシャンと比べればまだ若く、これからの更なる飛躍が期待されるシンガーだけに「THE NANBATATIN」での活動がどのようなものになるか注目である。
(文=北濱信哉)
■イベント情報
「ナンバタタン」アルバム発売記念インストアライブ
日時:2月22日(土)19:00〜
場所:タワーレコード渋谷店1Fイベントスペース
出演:THE NANBATATIN(南波志帆、タルトタタン)
内容:ミニライブ&サイン会