米国で音楽ダウンロード売上が初めて減少 音楽記録メディアは今度どうなる?

 最後に音楽記録メディアの今後について筆者なりに予想する。レコード盤の売上は現在世界中で伸びており、あと数年はこの流れが続くものと思われる。とはいえ市場規模は決して大きいものではないので、あくまでコアなファン向けの媒体として人気を集めるだろう。CDはやはり厳しい。所有欲ではレコード、手軽さではダウンロードやストリーミングに劣るため、今後の成長を見込むのは難しい。ただし その中庸さ、利便性はCDのもつ強みでもあるので、ある程度で売上は下げ止まりするのではないだろうか。ダウンロードは横ばいないし緩やかな減少。現在はまだあまり普及していないハイレゾ音源がマーケットに受け入れられるかが成長の鍵になると思われる。最後にストリーミング。これはもう、今後どこまでサービスが伸びていくかの一点に興味は尽きる。日本をはじめSpotifyの上陸していない国も多数存在するので今後どれくらいまで普及していくのかが注目だが、個人的には音楽総売上の3~4割を占めるまでに成長するのではと思っている。果たしてこの予想はどれくらい当たるか、来年以降も検証していきたいと思う。
(文=北濱信哉)

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