E-girlsはアイドルか、パフォーマーか? JPOP界で独自のポジションを築きつつある理由
E-girlsの紅白出場が決定し、改めて同グループに注目が集まっている。E-girlsは、EXILE のHIROが代表を務める芸能プロダクション、LDH所属の女性グループらで構成されたプロジェクト。Dream、Happiness、Flowerという3つのグループに、9人の女性パフォーマーを加えた、総勢29名の大所帯だ。EXILEの妹分ということもあり、キレのある本格的なダンスパフォーマンスと、高い歌唱力に定評がある。個性的なメンバーも多く、ファッション誌の専属モデルや女優、バラエティタレントなどとして活躍するものもいる。
今年の紅白は、アイドルブームの影響から多くの女性グループが候補としてひしめき、その出場枠は激戦区となっていた。そんな中、E-girlsはモーニング娘。や乃木坂46などを抑えて出場を果たしたため、アイドルファンの間で話題となっていた。
そもそもE-girlsは、多くのアイドルファンにとって「アイドルか、否か」という点で、意見が分かれる存在だという。その理由を音楽雑誌編集者に訊いた。
「E-girlsはEXILEの流れを汲んでいるだけあり、基本的にはアイドル的な打ち出し方をしていません。EXILEはソウルやヒップホップなどのブラック・ミュージックをポップに昇華したアーティスト路線で、男女問わずにファンを獲得していますが、その潮流はE-girlsにも見られます。楽曲的にはブラック・ミュージック寄りのJPOPで、グループとして完成されたパフォーマンスを見せることに重きを置いていて、あまり個人にはスポットを当てない傾向がある。そこが他のアイドルグループとの最も大きな違いかと」
一方、AKB48などのアイドルグループに影響を受けている部分もあるとか。
「E-girlsは、楽曲ごとにパフォーマンスをするメンバーを選抜するなど、AKB48に似たシステムを持っています。メンバーの選抜の際は、厳しい合宿に参加するなどしていることから、AKB48のように“ドキュメント性”や“物語性”を持たせようとしているのは間違いないでしょう」