マーベル・コミックの“キング”にリスペクト!? 『マイティ・ソー バトルロイヤル』監督らコメント

『マイティ・ソー』“キング”へのリスペクト?

 現在公開中の映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』。このたび、本作がマーベル・コミックへのリスペクトに溢れた作品だというタイカ・ワイティティ監督や製作のケヴィン・ファイギのコメントが公開された。

 本作で、ジェフ・ゴールドブラム演じるグランドマスターが支配している惑星サカールは、マーベル・コミックの“キング”と呼ばれた、ジャック・カービー(1917年8月28日~1994年2月6日)の世界観がもとになっているという。コミックの中では、2006年にスタートした『プラネット・ハルク』シリーズで初登場した惑星サカール。そのため、ジャック本人がサカールを手がけたわけではないが、今回ワイティティ監督と、プロダクション・デザイナーのダン・ヘナ、ラ・ヴィンセントは、カービーの活気あるスタイリスティックな芸術性に影響を受けたかたちで、惑星サカールに生命を吹き込むことに挑戦した。

 ファイギは「おそらく私たちがこれまでの映画に登場させた惑星の中で最も無謀な惑星でしょう。この土地のデザインを見てみると、そこはすっかりカービーの芸術性に敬意を表したものであることが分かります。そのデザイン全体……衣裳からセットから小道具に至るまでが、すべてあからさまなほどにジャック・カービーに捧げるものとなっています」と、カービーのデザインを軸に、この惑星を作り上げたとコメント。さらに、「ジャック・カービーの存在がなかったら、ここマーベル・スタジオにいる誰一人として、今このような仕事はしていなかったでしょうからね」と、自身やほかのスタッフがカービーから受けた影響の大きさを語っている。

 惑星サカールをカービーに敬意を捧げるデザインにしたいと発案したワイティティ監督は、「カービーは実に多くの驚異的なキャラクターやデザイン、宇宙船、その他コスチュームなども生み出しました。私たちは彼の様々な偉業から大きな影響を受けています。彼は本当の意味で私たちの道に光を照らしてくれた人物ですから、この映画を通して彼に賛辞を送れることは、私たちにとって、ものすごく光栄なことですよ」と並々ならぬリスペクトを寄せた。

 本作では、“サカールの街”、“グランドマスターのパレス”、“ハルクのウォーリアー・スイートルーム”にて、特にカービーを彷彿とさせるデザインが顕著に見て取れるという。ヴィンセントは、「ジャック・カービーから影響を受けた上で、それを現実世界の事物として実現させようとする作業は、かなりの長旅となりました。我々のデザイナーたちがこのデザイン言語を厳密にしっかりと把握するまでには、かなり長い時間を要しました」と、制作段階での苦労を明かした。

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■公開情報
『マイティ・ソー バトルロイヤル』
全国公開中
監督:タイカ・ワイティティ
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:クリス・ヘムズワース(ソー)、マーク・ラファロ(ハルク/ブルース・バナー)、トム・ヒドルストン(ロキ)、ケイト・ブランシェット(ヘラ)、アンソニー・ホプキンス(オーディン)ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2017
公式サイト:MARVEL-JAPAN.JP/THOR_BR

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