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吉高由里子『タラレバ娘』、速水もこみちの登場に違和感!? 完璧なイケメンへのざわつき

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 今、『東京タラレバ娘』(日テレ系)が面白い。同ドラマは、『海月姫』などで知られる漫画家・東村アキコによる同名人気コミック(講談社『Kiss』で連載中)を実写化したラブコメディ。タラレバ話に花を咲かせる、売れない脚本家・倫子(吉高由里子)、ネイリスト・香(榮倉奈々)、父親が経営する居酒屋の看板娘・小雪(大島優子)の“タラレバ娘”3人が、幸せを探して奮闘する模様を描く。

 昨日、15日に放送された第5話には、新キャラクター奥田(速水もこみち)が登場した。奥田は、長身・イケメン、性格よしのバーテンダー。恋も仕事も上手くいかない倫子の前に突如として現れるのだが、その出会いのシーンがユニークだ。スーパーで1袋19円の埼玉県産もやしを見つけ、その安さに喜ぶ倫子。最後の1袋を手にしようとした瞬間、横からサッと知らない誰かにもやしを奪われてしまう。その時、背後から突然「ハハハッ」という爽やかな笑い声が。その声につられて倫子が振り向くと後ろに奥田が立っていたのだ。

 原作では、奥田と出会うのはレンタルビデオ屋だが、ドラマではスーパーの買い物中。日常的かつ生活感溢れる場所、スーパーで出会うということに当初違和感を覚えた。恋愛というジャンルにおいての出会いが、スーパーというのは現実味に欠ける。なおかつ、レンタルビデオ屋で出会うよりも色気がない。しかし、だからこそ面白い。王道的な路線とは正反対の場所での出会いというアンバランスさが、我々視聴者の好奇心を刺激する。

 さらに、奥田の役を速水が演じているからこそ、スーパーという場所はより引き立つ。朝の情報エンタテインメント番組『ZIP!』(日本テレビ系)内のコーナー『MOCO'Sキッチン』で、料理の腕前を披露している速水。同コーナーは2011年4月から放送されているため、もうすぐ丸6年。お茶の間にも広く浸透し、“速水もこみち=料理上手”のイメージが世に知れ渡っている。奥田が登場したシーンで、「ん? 『MOCO'Sキッチン』かな?」と思わず連想した視聴者は少なくないのではないだろうか。だからこそ、レンタルビデオ屋よりも、バーテンダーとして食材を買い求めに来たスーパーで出会う、という設定の方が彼らしい。そんな彼の個性を活かすために、あえてスーパーにしたのかもしれない。

 奥田の突然の登場に、動揺した視聴者も少なくないだろう。しかし、今まで厳しい現実を見てきた倫子(ひいては視聴者)にとって、やっと春が来たと安堵した一面もあるはず。また、近年では“料理人”のイメージが強くなりつつある速水だからこそ、バーテンダーという役柄がシックリくると同時に、“適度な違和感”があるのだ。その何とも言えない速水の異物感がドラマにおいて良いスパイスになっている。

 奥田は終始、直球ストレートを投げてくる爽やかイケメン。映画とお酒をこよなく愛し、その両方を仕事にするため脱サラして自分のお店を持ったのだとか。倫子もまた映画、お酒ともに好きなため、ふたりはすぐに意気投合。加えて、身も心もズタボロだった倫子にとっては、奥田との出会いは絶妙なタイミングであった。奥田はいつもにこやかで優しく、必要以上に踏み込んでこない。そんな奥田のぬるま湯のような温かさは、コンペに出した脚本がまたも落ちてしまい、完全に自信を失っていた倫子にとって絶好の逃げ道となった。
 

     
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