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深田恭子とディーン・フジオカは名コンビになれるのか? ふたりの“違和感”が生む化学反応

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深田恭子
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 深田恭子が主演を務めるTBS系火曜ドラマ枠にて放送中の『ダメな私に恋してください』が、初回放送の視聴率は2ケタに届かなかったものの、その内容に賛否様々な意見が飛び交い話題となっている。深田にとって昨年の『セカンド・ラブ』以来、1年ぶりの連続ドラマ出演となる本作は、女性漫画誌『YOU』にて連載中の中原アヤによる同名コミックを実写化したもので、アラサーダメ女とドS元上司コンビが繰り広げるツンデレラブコメディだ。相手役は、国際的に活躍し連続テレビ小説『あさが来た』の出演で話題となった逆輸入俳優、DEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)が務める。

 本作の第1話目を視聴したところ、役者たちのキャラクターが面白く、今後の展開次第では隠れた名作になるかもしれないと筆者は感じた。そこで、『ダメな私に恋してください』で主演を務めるふたりにスポットを当て、本作のポテンシャルを読み解いてみたい。

 深田恭子が演じるのは、会社が倒産し再就職も決まらず、貯金がないどころか歳下の大学生に貢き続けて借金まみれ。なのに男性経験もない、ナイナイ尽くしのダメ女・ミチコ。そんなある日、以前の職場でミチコを非情に厳しく罵倒をしていた上司、ディーン演じる黒沢歩と偶然再会。黒沢は、金もなく行き場のないミチコを自身がマスターを務める喫茶店で雇い、住む場所や食事も与え、黒沢曰く「下僕」としてアルバイトさせる。ドSの黒沢はミチコに厳しく接するも、借金の肩代わりをしたりピンチの時にはサッと現れて助けるなど、いざという時は頼りになってくれる。ミチコはそんな黒沢の隠れた魅力に惹かれて意識していく……というのが第1話のあらすじだ。

 まず特筆したいのは、30歳過ぎのダメ女役にも関わらず、とにかく柴田ミチコ役の深田恭子がアイドル的な魅力を放っていること。最近の深田は、昨年のドラマ『セカンド・ラブ』で同僚との不倫関係から抜け出せない中、歳下のダンサーとの激愛に溺れていく教師役を演じたほか、2014年の「火曜ドラマ」枠で放送された『女はそれを許さない』では女性の味方の弁護士役を務めるなど、大人の女性としての役柄が目立った。映画では堂々たるラブシーンを披露して昨年末にはセクシーな水着姿の写真集も出版、いよいよ“アダルトな深キョン”のイメージが固まってきたところだった。

 ところが今回は、間の抜けたダメダメなアラサー役をコミカルに演じている。雰囲気としては映画『下妻物語』の、ロココ時代のフランスに生まれたかったロリータ少女・桃子のようなフワフワとしてちょっと不思議ちゃんな感じである。多くのファンは「あの頃の深キョンが帰って来た!」という感覚を抱くのではないだろうか。コスプレ姿でチラシを配り、20代のフリをしてメイド喫茶で働き、肉が食べたいと叫ぶ姿は一般的な30代女性ではなかなか成立し難いところだが、深田が演じると滑稽味がありつつも、その違和感を含めて好感を抱いてしまう。それは『下妻物語』の、田舎で浮いているロリータ少女にも通じる愛嬌である。本作を好意的に観ている視聴者の多くは、深田に対してこうした演技こそ求めていたのだろう。しかしリアリティ志向の視聴者にとっては、共感し難いキャラクターであるのも事実だ。だからこそ賛否両論があるのだろうが、いかにも少女漫画的な展開はラブコメの王道としては充分に楽しめるのではないか。

     
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