高畑充希、人気の秘訣は“飾り気のなさ”? 『東京センチメンタル』看板娘役への期待
高畑充希の2015年は、実に素晴らしいものだった。高畑は役者だけでなく、歌手としても活動するなど、マルチな才能を発揮している注目の若手のひとり。昨年だけでも、ドラマは『問題のあるレストラン』や『煙霞 ~Gold Rush~』、舞台は『いやおうなしに』や『靑い種子は太陽のなかにある』といった具合に、引っぱりだこだった。歌手としても、初めてのワンマンライブを東京と大阪でおこなうなど、着実に成長を果たした。さらには第84回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演女優賞に輝くという、目に見える評価にも恵まれた。
高畑の魅力は、以前ドラマ評論家の成馬氏が語ったように、高い演技力と歌唱力にあるのは言うまでもないだろう。(参考:高畑充希、女優としてのポテンシャルは?)しかし、気取らない性格も魅力だと思う。たとえば、昨年5月24日にフジテレビで放送された『ボクらの時代』でのこと。前田敦子、池松壮亮、柄本時生らと一緒に軽快なトークを披露していたのだが、そこでの振る舞いがあまりにも自然体で驚かされた。カメラがあるのを忘れたかのようにゲラゲラ笑い、出身地である大阪の方言まで披露していた。高畑と3人は、“ブス会”というグループを結成するほど仲良しなのは有名だが、このことをふまえても、カメラの前であれだけ飾り気なく振る舞えるものなのか?と感嘆したのを、いまでも覚えている。
こうした飾り気のなさは、演技にも活かされている。高畑はこれまでさまざまな役を演じてきたが、そのすべてが自然体のように映るのは、うわべを繕うあざとさがない高畑の性格も大いに影響していると思う。飾り気がないことが、役柄の設定や背景を自身に染みこませる一助となっている。
また、ファンに対するサービス精神が旺盛なのも人気の秘密だろう。昨年のクリスマスは、ツイッターでクリスマスツリーのコスプレ姿を披露し(参考:高畑充希 ツイッター)、今年の正月には、干支の申に扮した写真をインスタグラムにアップしている(参考:高畑充希 インスタグラム)。さらに、昨年のワンマンライヴを終えた後は、ファンに向けた感謝のツイートもしていた(参考:高畑充希 ツイッター)。実力派の役者として確固たる評価を築いてもなお、このような心配りを忘れない姿勢には、好感を持ってしまう。