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しゃべるテディベアに果たして“人権”はあるのか? 『テッド2』劇場公開レビュー

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 可愛らしい姿とは裏腹に中身は中年男性、しかも大好きなのは下ネタとビール、そしてマリファナという“世界一ダメなテディベア”として、ここ日本でも爆発的な人気を獲得。興行収入40億円を超える大ヒットを記録した映画『テッド』。その続編にあたる『テッド2』が28日の金曜日、いよいよ日本でもロードショー公開された。同日の夜には、“大人になるまで待てない!”ヴァージョンとして、子どもでも楽しめるよう再編集された「PG-12」の特別版(オリジナル版は「R15+」)が地上波で初オンエアされるなど、にわかに“テッド祭り”の様相を呈していた28日の夕刻、早速『テッド2』を観に、渋谷の劇場まで足を運んでみた。

 同日夜に放送された“特別版”では、やはり下ネタの数々(テッドの腰振りシーンも)、マリファナ吸引シーンの多くがカットされていたことから、「どこか物足りない」、「下ネタとマリファナがなければテッドじゃない」といった感想も多く見受けられたが、まずその点については安心(?)してほしい。監督・脚本、製作、そしてテッドの動きと声を担当するセス・マクファーレンをはじめ、主演のマーク・ウォルバーグなど、前作とほぼ同じスタッフで作られた今回の『テッド2』(日本語吹き替え版のテッド声も有吉弘行が続投)は、のっけから下ネタ&マリファナ満載の「R15+」指定である。

 さて、平日の夕方にもかかわらず、いかにも渋谷ふうの若い男女でごったがえした劇場。「みんなヒマなのかな?」と素朴な問いを口にする高校生や、なぜかスケボーを小脇に抱えた若者、テッドのぬいぐるみを持参した女性グループなど、なかなかカオスな状況である。そして、いよいよ『テッド2』の上映がスタート。前作のエンディングに登場した教会で、今度はテッドが結婚式を挙げている(えっ、ぬいぐるみなのに?)。その後、結婚パーティからオープニング・タイトルへと繋がるミュージカル・レビュー調の展開は、まさしく圧巻。前作の成功を受けて、予算的にも技術的にも、格段にスケールアップしたことが窺えるシーンに仕上がっていた。

 しかし、そんな華やかなシチュエーションから一転。早くもケンカの絶えないテッド夫婦は、その関係を修復すべく、「子作り」を画策。とはいえ、テッドにはナニがついていないので、親友ジョン(マーク・ウォルバーグ)とともに、優秀な遺伝子を持った精子をゲットすべく、アメフトのスター選手の自宅を急襲。その後も、「不妊治療」のクリニック、「養子縁組」を行う団体を訪れるなど、物語はいささか不思議な方向に……そして、ふたりが唐突にぶち当たる「テッドは人間ではない」という、映画の世界観そのものを揺るがすような根本的問題。物語はやがて、テッドの「人権」をめぐる法廷劇へと舞台を移してゆくのだった。

      

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