中居正広、“SMAP解散後”初ステージで見せた圧倒的なスター性 舞祭組ライブ映像が話題に

中居正広と舞祭組の関係

舞祭組『舞祭組村のわっと!驚く!第1笑』(DVD)

 中居と舞祭組の関係は2013年に遡る。2013年10月にKis-My-Ft2の冠番組『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)に中居がサプライズゲストとして登場したときのこと。

 当時のキスマイはまだ3(北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太)対4(横尾渉 、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永)のコントラストが強く、前の3人、後ろの4人と呼ばれることもあった。衣装で分けられることもあれば、MVでは時折、後ろの4人にライトが当たらないことも珍しくなかった。それまでも音楽番組に出演した際に、中居は後ろの4人に向けて「早く後ろの4人が同じ衣装を着れるといいですね」と声をかけていた。

 中居は番組の最後に、「3人と4人がこんなに、如実にわかれているグループって初めてなのよ。これどう思ってるの? 4人は」と切り出した。口ごもるメンバー。少しして千賀が「逆に中居さんどうすればいいですか?」と聞くと、「そしたらさ、4人でなんか歌とかやればいいじゃん。4人でシングル出せばいいじゃん」、「4人の歌、俺が作ってやるよ。俺のセンスでよかったらば作ってあげる」。これが始まりだった。

 この放送から約1カ月、ユニット名「舞祭組」が発表され、デビューシングル「棚からぼたもち」がお披露目された。自虐的な歌詞に、コール&レスポンスで盛り上がれる仕掛け。ステージを熟知している中居ならではの手法だった。

 その後は、中居が出演する音楽番組への出演を皮切りに、東京ドームで行われたKis-My-Ft2のライブで舞祭組のステージがあり、ドームが揺れるほどの盛り上がりをみせた。テレビCMにドラマ、バラエティ番組への出演、シングル、アルバムの発売、そして初のライブツアーと活躍を続けている。

 舞祭組のメンバーは「女性セブン」(小学館/2015年4月23日号)の座談会で「中居さんがいなかったら、芸能界から消えてたよ」(千賀)、「リアルにフェードアウトしてたと思う」(横尾)と言葉にしていた。ティザー映像内にも舞祭組のメンバーに中居がレクチャーしているような姿があるように、中居の手腕の中で成長をみせる舞祭組。歌とダンスに、笑いをプラスしたエンターテインメントを学んだ彼らは、これから先も、中居の背中を追いかけながら、更なる高みを目指して進んでいくだろう。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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