中居正広、舞祭組に説いた“知恵を絞る”大切さ ラジオで語られたSMAP時代の経験

「お客さんの前で踊るのって、何年ぶりくらいなんだろう。2年半ぶりくらいかな」

 1月31日、中居正広がKis-My-Ft2の派生ユニット“舞祭組”初の単独ライブツアーで、久しぶりのダンスを披露した。プロデューサーとして、彼らの成長を見届けてきた中居。2月17日放送のラジオ『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)では、「舞祭組(千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣)のみなさんから、ありがたいことに声をいただいて……」と、舞台裏の様子が語られた。

 「(客席にいるのは)舞祭組のファンの子なんで、基本的には。僕にどんぐらい注目してるかわからないですけど、僕の現役時代も知ってるかどうか……ま〜、まだ知ってるか(笑)」と、SMAPとしてステージに立っていたときのことを遠い昔のことかのように話す、天邪鬼な中居。その理由は、ダンスへの思いの強さ、そして「やるならちゃんと」という完璧主義者ゆえだろう。

 ガチガチに緊張していたわけではないのに、「可動域が狭くなった」と振り返る中居。「自分のせいでしかないんだよね。今日だったら、アレよりできんのにな……」そう悔しさをにじませる場面も。舞祭組のメンバーは、最年少の千賀が現在26歳。中居は現在45歳。その差は20歳近い。「ずっと僕のことを見てる人は、なだ〜らかに落ちてるから、そんなに気づかないかもしれないけど。舞祭組が30歳前後? すごい踊ってるわけじゃん。そこにパッと出てきて(舞祭組のファンは)、“あ、おとっさん!”とは感じてるだろうね。“おとっさぁん、それは違いますよ”って(笑)。そりゃ4人と比べたら全然違うわけだから。感じてるだろうね! アハハハ」と、笑いを誘いながら、複雑な心境を明かした。

 確かに、身体を使うダンスは若い方が有利だろう。だが、年齢を重ねたからこそ得られる武器もある。それが、経験だ。「僕らなんか小さい会場って経験があったから良かったですけど。知恵を絞るしかないんですよ、ライブを楽しんでもらおうって……」。今回、中居が登場した会場は、中野サンプラザ。中居が中野サンプラザに立つのは、実に24年ぶり。1992年に始まったバラエティ番組『夢がMORI MORI』(フジテレビ系)で、スペシャルコンサートを93年、94年と2回開催されたとき以来だ。

 中野サンプラザの収容人数は約2000人。近年、数万人規模のドームクラスでコンサートをするのが常だったSMAP。国民的アイドルグループとなった彼らも、デビュー翌年の92年に名古屋で行なわれたコンサートでは、前方の客席しか埋まっていなかったこともあったという。中居は、当時のことを雑誌で「ドッキリかと思った」と語っていたほど。SMAPがデビューしたころは、世の中の大きな転換期でもあった。音楽番組が相次いで終了し、それまでのやり方では歌謡曲が売れない時代に入っていったのだ。特に、歌って踊るアイドル歌手たちにとって、テレビで歌う場がなくなったことの打撃は大きかった。だが、その苦戦を強いられる中、SMAPがバラエティの分野に飛び込み、人気を獲得していったのは、周知の通りだ。

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