EXILE、今夜放送『Mステ』で“新章”開幕へ EXILE TRIBEで紡いだ再始動への物語

EXILE『Mステ』で新章開幕へ

 EXILEが、今夜の『ミュージックステーション 2時間SP』(テレビ朝日系)で再始動後、初のテレビ出演を果たす。披露するのは、3年4カ月ぶりのリリースとなるオリジナルアルバム『STAR OF WISH』のリード曲「Heads or Tails」だ。先駆けて公開されているMVを見れば、この曲に懸けるメンバーの意気込みが痛いほど伝わってくる。ATSUSHI、TAKAHIRO、SHOKICHI、NESMITHの4ボーカルの歌声は、人が命を燃やすとはどういうことなのかを体感できる熱量。その炎はパフォーマーたちのダンスという燃料が加わり、さらに熱く高く燃え上がる。今、EXILE新章の幕開けを告げる狼煙は上がったのだ。

EXILE / Heads or Tails (Music Video)

 EXILEがソロ活動や個々のグループ活動に専念すると発表したのは、2016年のことだった。2013年にはHIROが、そして2015年にはUSA、MATSU、MAKIDAIとオリジナルメンバーがパフォーマーを引退。EXILE魂のバトンは次世代へと手渡された。EXILEにとって避けて通れない大きな変化のとき。もちろん新体制へのプレッシャーを感じないメンバーはいなかったはずだ。

 グループとしての活動を制限した大きな理由が、ATSUSHIの海外留学だった。最近になって、この留学の理由のひとつは精神的にも肉体的にも限界を迎えていたためだったと明かされた。そんな自分をリセットするため、止む無く下した決断だった。だが、そこでATSUSHIが再確認したのは、“楽しめばいいじゃん“という、音楽を好きになった初心に近いものだった。

 EXILEは真面目でストイックだ。そのイメージから、彼らがまるでもともとスーパーヒーローかのように感じてしまうときもある。だが、もともとは歌が好き、ダンスが好きだと集まってきた青年たちだった。もっと強く、もっと熱い次のステージへ。自らを追い込み、苦悩にぶつかり、もがき、乗り越えてきた。その飽くなき探究心と不屈の精神が、彼らをヒーローにしたのだ。現在進行系で紡がれるEXILEメンバーの成長ストーリーは、まるで少年漫画のように私たちを夢中にさせる。

 「Heads or Tails」で高らかに歌われる〈幕が上がる 戦うものだけに 与えられた魂を胸に〉の歌詞は、彼らの生き様そのものだ。もちろん、この月日で苦悩を乗り越えたのはATSUSHIだけではない。この再始動の時を迎えるまで、それぞれが自分たちのできることを模索し続けた。三代目 J Soul Brothersがブレイクし、GENERATIONSもJr.EXILE世代を牽引する存在へと成長。FANTASTICSもその背中を追いかけるように知名度を上げている。なかでも、EXILEの中核を担うEXILE THE SECONDは、その重圧を糧にソロ活動はもちろん、LDH全体の可能性を広げる活動を繰り広げた。それはEXILEの活動を制限する際にATSUSHIと交わした「オールスターになって戻ってきましょう」という約束を守るため。

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