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『夢の果てまで』リリースインタビュー

早見沙織が語る、竹内まりや提供『劇場版 はいからさんが通る』主題歌での成長

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 声優・シンガーとして活躍する早見沙織が、11月8日にシングル『夢の果てまで』をリリースする。同作の表題曲は、彼女が主演を務めるアニメ映画『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』の主題歌であり、竹内まりやが作詞作曲を手掛けた、早見にとってもキャリアの大きな節目となる一曲だ。

 今クールも『十二大戦』(砂粒役)『Code:Realize 〜創世の姫君〜』(カルディア役)『宝石の国』(ゴーシェナイト役)、映画でも『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』、『ご注文はうさぎですか??〜Dear My Sister〜』、『映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』、『BLAME!』と声優として大活躍する彼女。今回のインタビューでは、竹内まりやとの制作秘話や、「夢の果てまで」が演技に与えた影響、そして彼女自身が作詞・作曲を手掛けたカップリング曲が生まれた過程などについて、多岐に渡る表現論が飛び出した。(編集部)【※最終ページにはチェキプレゼント企画あり】

「まりやさん手書きの歌詞とデモ音源をいただいた」

ーー前回のインタビューで「2016年はドキドキする新しいことがたくさんあった一年でしたが、このドキドキは2017年も感じることができるような予感がしています」と話してもらってから10カ月経ちましたが、2017年はどんな1年だったと思いますか?(参考:早見沙織が“歌”を通して見つけた表現方法 声優界随一の歌唱力はいかにして育まれたか?

早見:色々ありましたが、自分にとって振り返ったときに節目になりそうな、大きな財産をもらえたような気がする一年でした。今回の『劇場版 はいからさんが通る』も、作品自体が大きくて、歴史のあるものだったりしますし。

ーーやはりプレッシャーはありましたか。

早見:ありました。紅緒役といわれたときには、嬉しさや驚きも強かったですけど、「どうしよう、こんな大役を……」とドキドキする気持ちも大きかったですね。

ーー「夢の果てまで」が映画の主題歌であることは、演じる前から聞いていたのでしょうか。

早見:役をいただいたのと同じ時期くらいですかね。楽曲を竹内まりやさんから提供してもらえるというのもほぼ同じタイミングだったので、処理しきれなくて、雷に打たれたみたいな衝撃を受けました(笑)。頭が真っ白になって、その時のことをあまり覚えていないくらいです。

ーー楽曲を最初に聴いたときの印象は?

早見:はじめはものすごく達筆なまりやさん手書きの歌詞とデモ音源をいただいて、その歌詞を手に持ちながら聴きました。2〜3回聴けば覚えられる耳馴染みの良さと『劇場版 はいからさんが通る』の世界観を彷彿とさせるような素敵な楽曲だったんです。私は原作を読んでいることもあって、紅緒の生き様やあのシーンやこのシーンなど、曲を聴くだけで次々に想像できました。

ーー竹内さんからはどのようなアドバイスを受けましたか。

早見:しっかりとご一緒させていただいたのはレコーディングのときなんですけど、初めから終わりまでずっといてくださって、「こうするといいよ」「こうやって歌ってみて」と色々アドバイスもいただきましたし、それによって曲の聴こえ方もガラッと変わったんです。どんどん明るくエネルギッシュになっていって、楽曲が本来持つ良さをさらに増幅させるようなボーカルディレクションをしてくださいました。

ーーなるほど、曲調的にはムーディーにも歌えそうなものですが、明るくエネルギッシュに歌うことを提案されたんですね。

早見:それが歯切れの良さや快活さにもつながっていて、紅緒や『劇場版 はいからさんが通る』自体にすごくマッチしているんですよ。歌詞も前向きな言葉が多いので、その点を強調していただいたんだと思います。

 あと、レコーディングといえば、序盤に私が緊張でガチガチだったのを見たまりやさんが、休憩中も含めて、色々他愛もない話をしてくださって。良い具合にほぐしていただけたので、今のレコーディングのテイクが録れました。

ーー竹内まりやさんの指導は、その後のライブなどには活かされましたか?

早見:ステージでも、凛々しくカツカツ歩いている感じで歌うことが多いので、活かされると思います。でも、特にそれを実感したのは『劇場版 はいからさんが通る』で紅緒を演じたときで。フラフラしてなくて凛としているし、とても意志を持ってエネルギッシュに進むというのは、まさに楽曲とリンクしているなと思って、すごく良い方向に影響しました。アフレコよりも先に歌を録ったんですけど、そうすることで演じるキャラクターが明確に見えたというのは大きな収穫でした。

ーーそれがお芝居に還元されているのは面白いですね。あと、増田武史さんによるブルージーなアレンジも聴き心地が良かったです。

早見:原曲の持つ雰囲気がメロディで存分に出ているうえに、増田さんがそれを引き立たせるようなアレンジをしてくださってるんですよ。間奏のギターも渋くて良いですよね。

ーー増田さんのダンディな人柄が存分に出ているような気がします。先ほど「歌うことが演じることに繋がった」というお話がありましたが、その逆のパターンはありましたか?

早見:歌手活動を始める前から、演じることが歌うことに繋がっていると思います。ただ、「この役をやったから反映される」というよりは、「こういう気持ちを役に引き出してもらったから、こういう曲ができた」とか「こういう風に携わったことで、歌への見方が変わった」という、抽象的なものが多いですね。

ーーなるほど。あと、個人的には早見さんが自身で作詞・作曲を手掛けた「SIDE SEAT TRAVEL」がかなり好きで。

早見:ほんとですかー! 頑張って作って良かったー!(笑)。

ーーこれまで早見さんの歌ってきた楽曲にはなかったアプローチで驚きました。一十三十一さんなどを連想させる、アーバンなシティポップスというか。

早見:そう! そういうのがやりたかったんです。これはカップリングに入れるために作った曲ではなくて、元々あったストックの中の一曲なんです。方向性はブレてないものの、デモ段階では歌詞もそこまで固まっていなくて、ピアノを弾きながら試行錯誤の繰り返しで生まれた曲でした。

ーー具体的なイメージやコンセプトのようなものはあったんですか?

早見:はじめは幻想的なイメージで、そこに柔らかい部分も入れつつ、オシャレな感じのコード感も足していけたらと思って練ってました。あと、イメージということだと、「ザ・現代!」というよりは、少し「シティ感」というか、新しいけどレトロな感じを意識しましたね。

ーーこのあたりの曲を作ってきたことに驚いているのですが、同時に「これって何か大きなルーツや趣向が影響しているのでは……?」と感じました。

早見:たしかに、こういうテイストの曲はずっと好きです。

      

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