嵐、アルバム収録ユニット曲はどうなる? 関ジャニ 錦戸×大倉、亀と山Pら他グループの特徴を分析

 10月18日に16thアルバム『「untitled」』の発売が決定した嵐。デビュー18年目に発売されるこのアルバムは、様々な要素が詰まった1枚だ。まず特筆すべきは嵐の初の試みとなる組曲。様々なジャンルの曲調を10分以上に及び組み込み、壮大な1曲として構築した楽曲だ。そこには、嵐の過去・現在・未来が詰まっているという。そしてファンの間で話題になっているのが、4曲のユニット曲。メンバーの組み合わせは後日発表となるが、久々のユニット曲とあり注目を集めている。ユニット曲の良さは、グループともソロとも異なる、新しい魅力が見える点だ。他のジャニーズグループを見てもユニット曲を発表しているグループは多く、ジャニーズ楽曲の「十八番」と言ってもいいだろう。そこで今回は、そんなユニットの魅力について特徴別に考えてみたいと思う。

メンバーの本名が表記されているユニット

 グループ内ユニットの場合、ほとんどはメンバー名が羅列されているパターンだ。V6、嵐、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、ジャニーズWESTなど、ユニットを組むメンバーの本名が表記されていることが多い。中でも関ジャニ∞内にはかなりのユニットがあり、アルバム・コンサートごとにユニットが誕生し続けている。ユニット曲はシングル曲のように大々的に取り上げられることはないものの、「いつもワチャワチャしている」という普段の関ジャニ∞のイメージとは違う一面をアピールする役割を果たしている。例えば、錦戸亮と大倉忠義による「torn」。7人でいる時の錦戸・大倉とは異なる、王道のアイドル感が溢れている楽曲だが、関ジャニ∞の定番とも言える楽曲になっている。また、渋谷すばると丸山隆平の「道」も普段とはギャップのある楽曲だ。バラエティなどで渋谷と丸山が絡むと収集がつかなくなるほどだが、この楽曲は至って真面目なバラード。2人の美声を存分に堪能できる。こうしてメンバー名を並べるユニットによる楽曲は、各々が持つイメージとのギャップを楽しめるのだ。

オリジナルの名前がつくユニット

 グループとは別にユニット名がつき、本格的に活動をするユニットも少なくない。V6の20th Century、Coming Centuryや、Hey! Say! JUMPのHey! Say! 7、Hey! Say! BESTのようにグループが二分されてユニットとなっているケースや、Kis-My-Ft2の舞祭組のようにメンバー数名によって結成されるケースなど、様々だ。また、かつて「ファンタスティポ」を大ヒットさせたKinKi Kids・堂本剛、TOKIO・国分太一によるトラジ・ハイジや、「青春アミーゴ」、「背中越しのチャンス』を発売した山下智久、KAT-TUN・亀梨和也による修二と彰、亀と山Pのようにグループを跨いで結成されるユニットもある。ユニット名をつけることで所属グループとは別物という認識になり、独立した状態で精力的な活動を見られることが、ファンにとって嬉しいポイントだろう。

舞台・コンサートでしか楽しめないユニット

 ユニット曲のほとんどはアルバムやDVDに収録され、何度も楽しめる。しかし、舞台やコンサートでのみ見られるユニットも存在する。例えば、タッキー&翼・滝沢秀明とV6・三宅健は『滝沢歌舞伎2017』でエンディング曲「LOVE」を披露。2人で共作した楽曲とあり、記者会見でも話題になっていたが、音源化も映像化もまだされていない。また、2016年12月〜2017年1月に上演された『ジャニーズ・オールスターズ・アイランド』では、12月公演ではKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、玉森裕太、1月公演ではA.B.C-Z・戸塚祥太、塚田僚一のユニットによって「Without Your Love」が披露されている。意外なメンバー同士や、グループの中でもなかなか見られない組み合わせとあり、どのユニット曲も今なお音源化熱望の声が挙がり続けている。舞台・コンサートというその空間でだけで見られるユニットには、そこはかとないプレミアム感が存在するのが魅力だろう。

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