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PKCZ®『PLAY THAT』連続インタビュー企画:DJ MAKIDAI

DJ MAKIDAIが語る、クラブミュージックの醍醐味「新しいものと古いものをつなげることができる」

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 EXILE HIRO、DJ MAKIDAI、VERBAL(m-flo)、DJ DARUMAによるユニット“PKCZ®”が1stデジタルシングル「PLAY THAT feat.登坂広臣,Crystal Kay,CRAZYBOY」をリリースした。また、本日20時にYouTubeで同曲のMVも公開された。

PKCZ®「PLAY THAT」

 2015年以降、ライブ、イベントなどで何度も披露され、PKCZ®を代表するアンセムとして浸透しているこの曲は、AFROJACKのプロデュースによるエッジーなダンスチューン。登坂広臣(三代目J Soul Brothers)、Crystal Kay、CRAZYBOY(ELLY/三代目 J Soul Brothers)をフィーチャーすることで、幅広い音楽ユーザーにアピールできる楽曲に仕上がっている。

 リアルサウンドでは、「PLAY THAT」のリリースに伴い、DJ MAKIDAI、VERBAL、DJ DARUMAの連続インタビューを企画。今回はDJ MAKIDAIに登場してもらい、「PLAY THAT」の制作秘話、90年代からDJ/ダンサーとして活動してきた彼自身の音楽ルーツ、PKCZ®に対する思いなどを語ってもらった。(編集部)

ニューヨークでの経験が核になっている

ーーまずはPKCZ®にとって初めてのオリジナル音源となる「PLAY THAT feat.登坂広臣,Crystal Kay,CRAZYBOY」について聞かせてください。この楽曲は2015年からライブ、イベントなどで披露されてますよね。

MAKIDAI:はい。三代目J Soul Brothersの『BLUE PLANET』というツアーに参加させてもらったときからやっていた曲なんですが、ファンのみなさんに曲を知ってもらっているというのもあるし、クラブでもアリーナでもすごく盛り上がるんですよ。メンバーのなかにも「この曲は絶対的なアンセムになるね」という感覚があったし、一発目のシングルはやはり「PLAY THAT」だろうなと。この曲をリリースすることで、PKCZ®の活動の具体的な道筋が見えてくると思いますね。

ーープロデュースはAFROJACK。登坂広臣さん、Crystal Kayさん、ELLYさんが参加したことで、R&BからJ−POPまで、幅広いジャンルを取り込んだ楽曲に仕上がっています。

MAKIDAI:関わっている方々の要素が集まってますからね。たとえばDJ DARUMA氏はハウスミュージックがルーツになっているし、VERBALくんはヒップホップが軸になっていて。自分の場合、EXILEはJ-POPがメインでしたけど、その前からやっていたDJでは、R&B、ヒップホップなどが中心だったんです。そのなかでいちばん良いラインを取りながら、まずはトラックを作って。さらにAFROJACKさんとやり取りしながら、いまの形になっていったのが「PLAY THAT」なんです。ジャンルで説明するのはすごく難しいですけど、ダンスミュージックであることには変わりないし、このベースラインだけでも十分に乗れると思うんですよね。フィーチャリングに関しては、「このトラックに合う人は誰だろう?」というところで、登坂、ELLY、Crystal Kayさんが自然とマッチしたという感じですね。

ーートラックメイク、フィーチャリングするアーティストを含めて、PKCZ®ならではのバランス感で成り立っていて。

MAKIDAI:そうですね。参加してくれるアーティストのみなさんにも「PKCZ®の曲だから、ふだんとは違うことが出来る」ということを実感してほしくて。たとえば登坂だったら、「PLAY THAT」みたいなコアなクラブミュージックは、三代目J Soul Brothersではなかなかやらないと思うんです。そういうやり方によって独自のマッチングが出来るだろうなって。これからもどんどん新しい組み合わせにチャレンジしたいですね。

ーーMAKIADIさん自身の音楽的なルーツについても聞かせてください。先ほども「DJとしてはR&B、ヒップホップなどが中心」という話がありましたが、そういう音楽に触れたきっかけは何だったんですか?

MAKIDAI:10代の頃にダンスとDJをほぼ同時期に始めたんですけど、当時はニュー・ジャック・スウィングが流行っていて。クラブのショータイムなどで踊るための曲を自分で編集するようになったのが、音楽にのめり込むきっかけだったと思いますね。いちばん最初はカセットテープに好きな曲を入れてただけなんですけど(笑)、ほぼ同時期にLL COOL Jが登場して、ラップという表現に衝撃を受けて。そこからですね、ブラックミュージックのカルチャーに本格的にハマったのは。その後、ターンテーブルを手に入れて、レコードを買うようになって。最初に買ったのはEPMDの「Crossover」とNice&Smooth「Cake and eat it too」ですね。’92年くらいかな。

ーーすごく的確なセレクトですね!

MAKIDAI:いやいや(笑)、レコード屋に行ったら、その2枚がバッと並んでたんです。その後、新しいヒップホップのアーティストがどんどん出てきて、それに伴って自分の熱量も上がって。レコードを掘っていくうちに、ヒップホップはサンプリングの文化だってことがわかってきたんですよね。いわゆる元ネタですけど、彼らが子供のときに聴いていたソウルミュージックなどが引き継がれて、ヒップホップという新しい音楽が生まれてるんだなと。それを知ると、DJをやるときの曲のつなぎ方もおもしろくなってくるんですよ。元ネタになっている原曲を先にかけて、それをサンプリングしているヒップホップの曲につなげたり。

ーーなるほど。MAKIDAIさんが特に影響を受けたDJというと?

MAKIDAI:いちばんはFUNKMASTER FLEXですね。「HOT 97」というニューヨークのラジオ局のメインDJだったんですけど、それがきっかけで96年にニューヨークに行ったんです。ダンスのレッスン、語学研修が目的だったんですけど、もちろんクラブにも通って、現場のDJのミックスのやり方を間近で見て。当時はDJ Stretch Armstrongなども人気だったんですけど、とにかく展開が早いんですよね。「え、それだけしか使わないの?」というタイミングですぐにつぎの曲につなぐというか。たとえば旬な楽曲をかけるにしても、そのアーティストのひとつ前のシングルのイントロをかけて、すぐに新しい曲のおいしいパートにカットインするとか。DJによって切り取り方、組み合わせ方がぜんぜん違っていたし、フロアの雰囲気を見ながらどんどん楽曲を変えていったり。DJとしての自分のスタイルは、ニューヨークでの経験が核になっていると思いますね。

ーー日本に帰国後は、MATSUさん、ÜSAさんとともにダンスチームとして活動しながら、DJとしても本格的にスタート。当時の活動はどんな感じだったんですか?

MAKIDAI:DJとしての初めての現場は、ダンサーのイベントですね。全体のショータイム、ダンスバトルなどもそうだし、MATSU、ÜSAと一緒に踊る10分くらいのショーも、音楽は自分で構成してました。フロアで普通に踊っていることもありましたし、ダンスとDJを分けて考えてなかったんですよね。

ーーDJ、ダンサーを両方やるのが自然だったと。

MAKIDAI:はい。ショータイムのときは好きな曲で踊りたいし、だったら自分でミックスしようっていうシンプルな発想ですね。90年代後半はMISIAさんのライブでダンサーをやらせてもらってたんですけど、活動の幅が広がるにつれて「その場にいるみんなが楽しめるためにはどうしたらいいだろう?」ということも考えるようになりました。クラブのダンスイベントにしても、フロアで踊ったり、ダンスバトルが始まったりしますけど、その周りには踊らないで楽しむ人たちもいますからね。

ーー当時、日本のヒップホップ・アーティストと現場で絡むことはありました?

MAKIDAI:そんなに多くはなかったですね。日本語のラップのシーンはもちろん知っていましたけど、現場で一緒になることはそんなになかったので。ひとつ覚えているのは、自分がDJしているときにZEEBRAくんが上がって来てくれたことで。DMXの「Get at me dog」をかけたらZEEBRAくんがマイクで「ウォー!」って叫んでくれたんですよ。すごく嬉しかったですね。海外のアーティストが来てくれたこともありました。渋谷のHarlemで自分が回しているときに、イベントのオーガナイザーの方に「Gang StarrのGuruが来ていて、ステージに上がりたいって言ってる。どうする?」って言われて。けっこうビビったし、そのときはKEN-BOくんも現場にいたんですけど、「自分にやらせてください」って言って。まずBoot Camp ClikのBlack moonの新曲をかけたら、Guruがフリースタイルを始めたんですよ。そこからはもう「これはどう? こっちは?」という感じでどんどん曲をつなげて。M.O.P.の「How About Some Hardcore」のインストをかけたときに、Guruもすごく盛り上がってくれたんですよね。

ーーすごいですね。そんな現場を経験している日本のDJはいないのでは?

MAKIDAI:ラッキーでした。2000年か2001年だったと思うんですが、FUNKMASTER FLEXと同じイベントで回したこともあるんです。すごく近い時間帯だったし、一緒にやれたことがすごく嬉しくて。貴重な経験をさせていただいてるなと思います。

      

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