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村尾泰郎の新譜キュレーション:特別編

村尾泰郎が選ぶ2016年のUSインディシーン注目作 個性が光った新人からベテラン勢まで

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1.ANOHNI『Hopelessness』
2.Cass McCombs『Mangy Love』
3.The Lemon Twigs『Do Hollywood』
4.Andy Shauf『The Party』
5.Whitney『Light Upon the Lake』
6.Bon Iver『22, A Million』
7.Lambchop『FLOTUS』
8.Deradoorian『The Expanding Flower Planet』
9.Frankie Cosmos『Next Thing + Fit Me In』
10.V.A.『Burger Records Nuggets』

 デヴィッド・ボウイやプリンスなどビッグ・スターが相次いでこの世を去り、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞するなどニュースには事欠かなかった2016年の海外のロック・シーン。そんななかで、ここではアメリカンのインディー・シーンに注目して10枚選んでみた。

 気持ちとしては順不同だが、とりわけ強いインパクトがあったのが、Antony and the Johnsonsとして活動していたアントニー・ヘガティの新ユニット、ANOHNIのファースト・アルバム『Hopelessness』だ。Antony and the Johnsonsのオーケストラルなバンド・サウンドから一転。ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、ハドソン・モホークという鬼才達とコラボレートした本作は、壮麗さと混沌を併せ持つエレクトロニックなサウンドを展開。そこに性別を越えたアントニーの歌声が厳かに降臨する。社会問題を歌詞に織り込むなど、閉塞した現代社会に戦いを挑むアルバムだった。

 そして、そんな『Hopelessness』と近い質感を感じさせたのが、Bon Iver『22, A Million』だ。オーガニックでふくよかな歌に、エレクトロニックなサウンドが亀裂を入れ、緊張感に貫かれたスケールの大きな音作りが印象的だ。どちらのアルバムも、ミュージシャンが自分を取り巻く世界と真っ正面から向き合ったアルバムで、それぞれに新境地を切り開いていた。

 また、アルバムを出す毎に評価を高めてきたキャス・マコームスはノワールな官能性で。Wilcoのジェフ・トゥイーディが絶賛したアンディ・シャウフは繊細な歌声と緻密に作り込まれたサウンドで、内省的な歌に磨きをかけていて、どちらもこれからの活動がますます楽しみなシンガー・ソングライター達だ。

      

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