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柴那典が「ドリカムの強さ」を分析

ドリカム、新作『ATTACK25』大ヒットの背景とは? “ヒットの方程式”に頼らない音作りに支持

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柴那典
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 DREAMS COME TRUEのニューアルバム『ATTACK25』が、大きなヒットを記録している。

 デビュー25周年を迎え3年9ヶ月ぶりにリリースされた本作は、初週9.0万枚を売り上げ、オリコン週間アルバムチャート1位を記録。2週目となる9月8日付チャートでも2位となった。90年代、00年代、10年代と3年代にわたる首位獲得も実現し、この記録は、SPEED(90年代・00年代)、いきものがかり(00年代・10年代)らの2年代連続を上回り、女性ボーカルグループ史上初の記録となる。ロングヒットの兆しも見え、世代を超えて愛されるグループの人気を改めて示した形となった。

 そして、ニューアルバムの内容が、かなり挑戦的なものになっていることも非常に興味深いポイントだ。タイトルにも「攻め」の姿勢を表した新作は、派手な活動が目立つアニバーサリー・イヤーだからこそ、「これまでの25年」の成果だけでなく、グループの「これからの25年」の可能性を示そうという意志が感じ取れるものになっている。ここでは、そんな今のドリカムの音楽的なビジョンと戦略を紐解いていこう。

 まずは曲順を見ると一目瞭然なのだが、アルバムの構成が非常に挑戦的だ。後半8曲にドラマや映画やCMのタイアップソングを並べ、前半8曲には書き下ろしの新曲が並ぶという曲順。いわばA面とB面をきっちりわけた構成で、9曲目以降のB面はヒットメイカーとして、J-POPのメインストリームで求められる役割を100%果たしたドリカム流のポップソングが並んでいる。

 一方、冒頭から8曲目までのA面は、ファンクやソウル・ミュージック、フュージョンのルーツを今のセンスで料理したドリカム流の「ネオ・コンテンポラリー」とも言うべき楽曲群が並ぶ。吉田美和と中村正人のミュージシャンとしての現在進行形の興味やセンスを示すこちらの8曲をあえて前半に持ってきたことに、まずは彼らの強い意志が表れていると言っていいだろう。

     
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