ニコ生で人気のたま&やっぴ~、初アルバムを語る「昔の曲のほうが『歌いてえ!』って思う」

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写真左より、たま(Vocal&Piano)、やっぴ〜(Vocal&acoustic guitar)

 ニコニコ動画では珍しい“顔出し”で歌ってみたを投稿し、尾崎豊「I LOVE YOU」のカバーが約50万再生を超えるなど話題のたま&やっぴ~。彼らがその「I LOVE YOU」やスキマスイッチの「奏」というJ-POPの名曲カバーとオリジナル曲2曲を収録したアルバム『笑顔のレシピ』を8月13日にリリースする。対照的なバックボーンを持つふたりの「たま&やっぴ~」結成からデビューまでの話や、今作のプロデュースを手がけた尾崎豊のプロデューサー須藤晃氏とのエピソード、作品への思いを語ってもらった。

「一緒に歌った『I love you』がすごい良い感じだったんですよね」(やっぴ~)

――そもそもふたりは、どんなふうにして出会ったのですか?

やっぴ~:最初はふたりともソロだったんですよね。別に一緒にやっているわけではなく、たまちゃんは、ネットでいろいろやっていて。

たま:俺は、中3くらいからネットをやっていて、“歌ってみた”動画をアップしたりしていたんですよね。

やっぴ~:僕はその頃、ネットのことは全然知らなかったので、普通に路上とかで歌っていたんですけど、今から3年前くらいに、愛媛のミュージック・バーで、たまちゃんと知り合って……あのときが初めてだよね?

たま:そうだね。定期的に歌えるバーみたいなところが地元にあるんですけど、そこで何となく話すようになって。好きなアーティストが、結構カブったんですよね。

――そのときは、それぞれどんな音楽をやっていたのですか?

やっぴ~:僕はオリジナル曲と、あとは尾崎豊さんの「I love you」を歌ったりしていて。で、たまちゃんも「I love you」を歌っていて、あとは秦基博さんとかシンガーソングライター系の人が好きっていうので話が合ったんです。で、尾崎さんいいよねって、一緒に歌った『I love you』がすごい良い感じだったんですよね。声の質感も、ちょっと似ていたりするので。で、それからふたりで一緒にやるようになって、たまに路上に出たりとか……あとは、たまちゃんの家で生放送ですね。

――あ、ニコニコ動画の生放送を。

やっぴ~:はい。僕はまったくわからない世界だったんですけど、たまちゃんが「面白いんだよ」って引っ張ってくれて。それで、尾崎さんの「I love you」をふたりで歌って、その動画をアップしたんです。それが2012年の10月ですね。

――現在50万再生を超えているという動画ですね。でも、どうしてそういう話になったのですか?

たま:ノリですね(笑)。僕はずっとネットばっかりやっていて……で、16歳ぐらいのときにカラオケが好きになって、小さい頃にピアノを習っていたから、『これ、ピアノ弾きながら歌ったら、ちょっとカッコ良いかもしれない』と思って、ネットに投稿し始めるようになって。

――その頃は、どんな曲をネットに投稿していたのですか?

たま:最初は、ボカロの曲とかを普通に歌っていて。だから、どっちかって言うと、ポップスとかについては、あまり詳しくない感じだったんですよね。尾崎豊さんとかも、最初はあまりわからなかったんですけど、一度知ってからは、どんどんそっちに寄っていったというか、ポップス系を歌うようになっていって。あと、俺はその「I love you」を上げる前から、ニコニコ動画の生放送をやっていて。

――それは、どんな放送だったのですか?

たま:「これ、歌って」とかのコメントに、「わかった、わかった」って、その曲を歌うみたいな感じですね。そういうのを顔出しせずにやっていたんですよね。で、2012年の5月に、俺のばあちゃんが死んじゃったんですけど、それがかなりショックで。俺は、ばあちゃん子だったから。それで俺も顔を隠さず、歌をやってみようかなって思って、そこから顔出しを始めて。で、その10月くらいに、やっぴ~と一緒に、顔出しで「I love you」やろうぜって言って、投稿してみたら、いきなりバーッと再生回数が伸びたんですよね。ニコニコ動画の運営のニュースにも載ったりとかして。で、そしたらいきなり、ニコ動の公式ライブに呼ばれたんですよ。歌い手さんとかが集まる、公式のライブイベントに。

やっぴ~:そう、いきなり『東京でやるライブに出ませんか?』って。

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