1stアルバム『笑顔のレシピ』リリースインタビュー
ニコ生で人気のたま&やっぴ~、初アルバムを語る「昔の曲のほうが『歌いてえ!』って思う」
「僕はシンガーソングライターで、たまちゃんはシンガーなんですよね」(やっぴ~)
――それが、いつ頃の話になるのですか?
たま:2012年の11月に誘われて、実際に出たのは去年の2月ですね。東京のディファ有明でやった“ニコニコ ミュージックマスター”っていうイベントです。
――結構なスピード感ですよね。
たま:そうですよね。そんな何もやってない俺らが、いきなりキャパ1500とか、そんなところで歌えるっていう。
やっぴ~:そのときは、やっぱり緊張しましたよね。一緒に出ている人たちは、みんなネットでバリバリやっている人たちばっかりだったし……。
たま:もう、死ぬかと思った。
やっぴ~:(笑)。僕はその人たちが誰なのか、実はよくわからなかったんですけど、たまちゃんがずっと興奮していて……ヤバい、ヤバいって。
たま:そう。もう中3からニコニコ動画をずっと見てきて、そこで見ていた歌い手さんたちが、目の前にいるわけですよ。俺が高校生のとき、通学中に聴いていた歌い手さんたちが、実際そこにいるっていう。それは結構感動しましたね。
――で、その後も、次々と動画をアップし続けて?
やっぴ~:そうですね。次にスキマスイッチさんの「奏」をアップしたのかな? たまちゃんがアフロのかつらをかぶって。
たま:そう。やっぴ~がアフロのかつらを持ってきたから、「あ、これはスキマスイッチや。「奏」やるわ」って言って(笑)。
やっぴ~:そしたら、それも結構伸びたんですよね。
――そういうことをやりながら、いずれはプロでやりたいという思いもあったのでしょうか?
たま:いや、俺はもう単純に、動画が伸びればいいなって思っていただけですね。だから、結構狭いところを見ていたんですけど、それがだんだん広がっていったというか。で、そういうなかで、『CD出さないか?』っていう話をいただいて。
やっぴ~:全国にCDが並ぶって聞いて、それはやっぱりやってみたいよねっていう。
たま:2012年からやっていたけど、俺ら、CDとか出してないですからね。
――で、CDを出すことになって、これまでやってきたカバー曲を中心に、プロのアレンジャーやミュージシャンを交えて、新たに録音し直したっていう感じですか?
やっぴ~:そうですね。で、さらに2曲だけ、オリジナル曲を入れようっていうことになって。
たま:そこでまさかね、須藤さんの協力があるとは……これはホント、すごいなと思って。
――尾崎豊さんのプロデュースをしていた須藤晃さんが、オリジナル曲のプロデュースしているんですよね。ところで、ふたりはやっぱり、最終的にはオリジナルで勝負したい感じなのでしょうか?
たま:うーん、やっぴ~は、そういうのが強いんじゃないですかね。
やっぴ~:そうですね。須藤さんにも言われたんですけど、僕はシンガーソングライターで、たまちゃんはシンガーなんですよね。たまちゃんは今まで、曲を作ったりもあまりしなかったので。
――あ、そうなんですか?
たま:俺はもうホント、放送でカバーを歌っていただけですからね。
やっぴ~:たまちゃんは、シンガーなんですよ(笑)。で、僕は、自分で歌ったりもするけど、曲を作って、それをいろんな人に歌ってほしいタイプだっていう。
――何か要所要所で、結構対照的なふたりなんですね。
やっぴ~:そうなんですよ。
たま:割と違うよな。や、だいぶ違うか。
やっぴ~:でも、ピッタリ合うところは合うんですよね。ハモりのタイミングとか。
たま:うん。他の人とやったりすると、『やっぱり、やっぴ~とは合うな』って思いますからね。やっぴ~とは、そんなに練習しなくても、すぐに合うんですよ。