現役女子大生によるアイドルダンスフェス『UNIDOL 2025 Summer』決勝戦を振り返る

女子大生のアイドルコピーサークルによるダンスフェスティバル『UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 決勝戦/敗者復活戦』が、9月11日にKanadevia Hallにて開催され、さよならモラトリアム(慶應義塾大学)が優勝を掴んだ。
今年で14年目を迎える『UNIDOL』は、今回で24回目の開催となった。昨年度には学生が主催するイベントとしては日本最大級の2.6万人超えを動員し、本イベントでは会場チケット、オンライン配信チケットの合計で約4500人を動員した。
当日は、全国5都市(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)で行われた58大学64チームによる予選を勝ち抜いた15チームに加え、同日開催の敗者復活戦を勝ち抜いた2チームが決勝戦に出場。MCは元AKB48で現在は俳優として活動している木﨑ゆりあ、パフォーマンスの審査は、乃木坂46やAKBグループなどの幅広いアイドルの振付を担当しているCRE8BOY、ハロー!プロジェクトや様々なアイドルに振り付け、演出をしている、みつばちまきなどが担当した。シークレットゲストには、今年7月に日本武道館でワンマンライブを成功させ、10月にエイベックスよりメジャーデビューを果たした、いぎなり東北産が登場している。
さよならモラトリアムは、8分間のステージで、「空」(タイトル未定)、「呪って呪って」(=LOVE)、「始まりは君の空」(Liella!)の3曲を披露。“虹”をテーマに、メンバー7人の個性が光るセットリスト、ステージ演出で結成9年目にして初優勝を勝ち取った。終演後の囲み取材では、優勝賞金25万円の使い道に「毎日練習で忙しかったので、ご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったりしてみんなで遊んだりしながら、さよならの今後のことを考えて使おうと思います」とメンバーのふゆかが明かした。
1位のさよならモラトリアムには、メインスポンサーを務める17LIVEから、CRE8BOYからの特別レッスン権が贈られた。普段からCRE8BOYの動画を観て振り付けを研究しているというメンバーのいろはは、「実際に会って話を聞けたり、指導をしていただけることが嬉しいです。ダンスの揃え方とか基礎の部分をもっと吸収して素敵な機会を大事にしたいなと思います」と興奮気味に答えていた。
17LIVEでの配信を通じては、リアルタイムでのコミュニケーションに「私たちのことをもっと知ってもらえている感じがありました」と活動にも活かされた部分があったことをメンバーのみくが話している。
配信を最も頑張ったチームに贈られる「17LIVE特別賞」には、総合順位4位のSPH mellmuse(上智大学)が選ばれ、ラジオ日本『60TRY部』への出演権を獲得した。出勤前や登校前の人に見てもらえるように、朝の時間にコスプレ企画を配信していたというメンバーのいちごは、「私のことを知ってくれたり、17LIVEしか知らない人もUNIDOLのことを知ってくれて、新しい出会いのきっかけになりました」と振り返った。なお、今回の予選期間で400名の学生が17LIVEを通じて配信を行ったという。
シークレットゲストのいぎなり東北産は、TikTokを中心に火が付いた「わざとあざとエキスパート」を皮切りにして、メジャーシングル曲「らゔ♡戦セーション」、さらに「沼れ!マイラバー」「負けないうた」の鉄板とも言える4曲をパフォーマンスした。今夏開催された『TOKYO IDOL FESTIVAL 2025 supported by にしたんクリニック』では、「TIF2025×UNIDOLステージ」に出場するなど、『UNIDOL』と縁深いいぎなり東北産。メンバーの橘花怜は、結果発表の場で「みんなすごくキラキラしていて、私たちも同じアイドルとしてパワーをいただいて、もっと頑張りたいと思いました。頑張ってるからこそ感じる気持ちとかいろいろで……」と学生たちの姿に感極まる一幕も。続けて、「夢さえ見失わなければ、回り道をしても、どんなに傷ついても絶対武器になるし、無駄になることなんて一個もないと思うから、これからも思う夢をずっとキラキラ追いかけてほしいなと思いました」「人生一度きりなので、ありったけ輝いて、アイドルして、楽しい人生にしましょうね」とエールを送った。
終演後の囲み取材では、北美梨寧がライブでも披露した「負けないうた」の歌詞が出場する学生たちに響いていることに触れ、「逆境を乗り越えていかなきゃいけない瞬間とか、大変な時はいっぱいあると思うんですけど、私たちもUNIDOLのみなさんの力になれるように、一緒に頑張ってアイドルの世界を盛り上げられたらと思います」とアイドルを夢見る学生たちに力強いメッセージを届けた。



























