3COINSのガジェットはなぜ売れる? 開発担当者が明かした“オトナ女子”の意外な需要

3COINSのガジェットはなぜ売れる?

目指すは“3COINS発”のアイテム開発

『ミニトイカメラ』(税込2750円)

ーーそれでいうと、最近発売して大ヒットしている『ミニトイカメラ』は抜群の可愛さですよね。

堀内:とくに今回の新作は、女子向けに振り切ったんです。春の新生活ということで、テンションが上がるものがいいなという思いで、ラインナップを組んでみました。

ーーこの『ミニトイカメラ』は、企画の段階で売れる予感は感じていましたか?

堀内:そうですね、「これはいきたいです」と私も会社にすごく推していて、数量も出だしから「頑張らせていただきたいです!」とお願いしていました(笑)。ただ高価格商品であることには違いないですし、データ転送の仕方などもお客さまに受け入れられるかがわからなかったので、そこは少し不安でしたね。でも、この見た目はみんな可愛いと言ってくれたので、もう“売れるな”とは思っていました。

ーーこの時代にレトロデザインのカメラを出すというのも、すごくいいタイミングですよね。

堀内:以前、キッズの商品でトイカメラを販売したことがあって、けっこう反応がよかったんです。なので、大人も楽しめるようなものを実現したら売れるんじゃないかと思って企画したのが始まりですね。

ーー具体的にこだわった部分などはありますか?

堀内:サイズは小さいのですが、ちゃんと液晶画面もついていて、機能がしっかりとしているところです。一見雰囲気だけの軽い感じに見えるのですが、ちゃんとカメラとして使う楽しみがある、と言うギャップに1番こだわりました。

 あとはお客さまがどんな風に使うのか想像して、「持ち歩くならチャームにした方が可愛いな」とか、「カバンやポーチに入れるなら嵩張らないように小さくした方がいいよな」とか、「パッケージは中身が見えていた方が可愛さがパッと伝わるよな」とか。それぞれ細かいことなんですけど、デザインや使い勝手の良さも最後までこだわりました。

ーー実用的なところも、ヒットした要因にありそうですね。

堀内:企画開発をするときも、お客さまの生活に寄り添うことはかなり意識しています。生活ごとまるっと提案できるのは、3COINSの強みでもあり、ほかの同業他社さんとは違うところなのかなと思いますね。

 デバイスの見た目やオシャレさって、やろうと思えばどこまででもできると思うんです。でもやっぱりお客さまに“欲しい”と思ってもらうには、日常のなかで「こうやって使ったらいいですよ」「これだけ便利なんですよ」っていう提案の仕方が必要なんじゃないかと思っていて。そういう情報の渡し方は得意なところでもあるので、今後もお客さまとコミュニケーションを取りながら提案していきたいですね。

ーー徐々に3COINSのデバイスが確立され始めてきたと思うのですが、今後はどう展開させていく予定ですか?

堀内:今回の『ミニトイカメラ』は1から型を作って開発したのですが、こんなふうにうちから新たなアイテムを生み出していけたらと思っています。春の新作にもあった『液晶ENCワイヤレスイヤホン』もそうなのですが、成熟され切ったアイテムを価格を抑えて展開するのではなくて、まだ触れたことがない人が多いものや、世のなかで浸透されていないものを3COINSから発信していきたいなと思っています。

ーーオリジナル性を高めていく、ということですね。

堀内:正直、うちのようにデバイスの豊富なカラーバリエーションは家電量販店でもすでに実施されているので、じゃあうちではさらに次に何ができるのかと考えたときに、3COINSでしか買えないものに挑戦していきたいなと思っています。まずお客さまがデバイスを買いに行くときに、家電量販店に行くのではなくて「1回スリーコインズ寄ってみようか」という位置付けになれたら嬉しいですね。

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