蟹味噌スティック、うさぎ舌リップ…ギョッとするけど覚えやすい「SNSでバズったコスメワード」たち
ほかにも落ちにくいリップを総称した“飲み会リップ”、華やかなメイクやアクセサリーが似合うかどうかを指す“盛れ耐性”など、近年続々と新たなコスメワードがSNSでは生まれている。
そのなかでも冒頭で紹介した2つのワードは、いままでにない斬新さがあり、一見ギョッとしてしまうが、1度聞いたらなかなか忘れないようなインパクトがある。とくに“蟹味噌”という言葉は、コスメの領域からはほぼ正反対の場所にあるような単語に感じるが、だからこそ「何それ?」と興味をそそられてしまうし、ほかのコスメワードに埋もれない個性があるのではないだろうか。
また、TikTokやInstagramでコスメの情報を拾う際に、ハッシュタグで検索する方法はいまの若者世代にとって常套手段だ。インパクトのある総称があると、ユーザーがSNSでコスメの情報調べる際に便利なため、より広まりやすかったのではないだろうか。美容業界やコスメ業界においては、“ハッシュタグにしやすいかどうか”が、コスメワードが広まるひとつの指標になりそうだ。
そして、これらのワードが広まった背景には、“企業が公式で打ち出した言葉ではない”というのも大きなポイントなのではないだろうか。たしかに企業側の立場になって考えると、“蟹味噌”という言葉を自社商品のキャッチコピーに入れるには、少し勇気がいるような気がする。実際に商品を手にとって使っているユーザーだからこそ、納得感があり且つ素直でわかりやすく、ユーモアのあるワードを当てることができるのだろう。
時代背景が色濃く出ている、最近のコスメワードたち。今後も背景にあるSNS事情と一緒に知っていくと、面白いかもしれない。






















