憧憬はいつしか現実に にじさんじ・五十嵐梨花は“夢の実現”に向けてひた走る

にじさんじ・五十嵐梨花と“憧れ”

野球好きな新人からまとめ役となる中堅へ? 五十嵐梨花の見据えるこれから

 活動3年目を迎えた五十嵐梨花だが、近年の活動を見ていると徐々に自分の色や目標、狙いを見出して活動をしていこうというのが伝わってくる。

 公式プロフィールや配信時の挨拶などから分かるように、彼女はかなりの野球好きとして知られている。幼い頃に祖父に野球観戦につれていってもらい、そこまで興味はなかったところから徐々に野球に親しみを持つようになったという。

 SNSで野球について発信することもあり、オリックス・バファローズファンとして自球団の試合を見守っている姿も見られる。高校時代の野球好きな友達から「あんまり強くない」という声をよく聞いていたことで逆に興味を持つようになり、“オリ姫”(オリックス・バファローズを応援する女性ファンのこと)になったようだ。

 デビューした直後にIdiosメンバー全員がそれぞれに投稿した歌動画、彼女自身が担当したロケ企画、デビューから数ヶ月後に開催されたワールド・ベースボール・クラシックの同時視聴配信など、活動初期から野球に紐づいた配信や動画を投稿しており、野球好きなにじさんじファンから大いに注目を集めることになった。

タッチ / 岩崎良美 歌ってみた【五十嵐梨花 / にじさんじ】
ロケ企画「五十嵐梨花のひとり〇〇」~バッティングセンター編~
【#WBC2023】WBC同時視聴📣決勝アメリカ戦🍔頑張れ侍JAPAN!!!【五十嵐梨花 / にじさんじ】

 本人曰く「まだまだにわか」というが、野球観戦や野球ゲームをしている際の口調や言葉をきいていると、にわかというには不釣り合いなくらいの野球知識を持っているようにみえる。野球ファンである樋口楓や小野町春香といった先輩らにつづく、にじさんじの女性タレントでも指折りの野球ファンであることは間違いなさそうだ。

 またにじさんじではお馴染みの「実況パワフルプロ野球」シリーズの「栄冠ナイン」モードもプレイしており、デビューして半年後には大型企画『にじさんじ甲子園2023』の監督役に抜擢。このときはかなり悔しい結果に終わってしまったが、翌年開催された『にじさんじ甲子園2024』にも2年連続の監督役としてチームを率いると、本大会ではなんと全勝、みごとに優勝を果たした。

 もちろん今年も同企画への参加が期待される五十嵐だが、3年連続での出場となるだろうか? 今年の夏もまた楽しみになってくる。

 意外に思われるかもしれないが、五十嵐は配信上でIdiosのメンバー7人が集まった際にはまとめ役や司会役を担うことが比較的多く、2024年ごろからは先輩たちと一緒にする企画などでも、MCとして場を取り仕切る姿が見られるようになってきた。

 にじさんじ7周年を祝う企画として開催された『にじさんじ大感謝祭』では、RanunculusやVOLTACTIONといった世代が1つ上の先輩も参加するなかで、風楽奏斗とともに司会進行役を務めたのは記憶に新しい。VTA(バーチャル・タレント・アカデミー)出身者が多い場では、今後も彼女がまとめ役として参加することが増えていくかもしれない。

おかげさまで7周年!にじさんじ大感謝祭【#にじさんじ7周年】

 長くにじさんじを追っている人が見ると、「司会進行:五十嵐梨花」という字面は新鮮かつ見慣れないかもしれないが、もともと彼女は今後の目標として「MCとなっていろんなライバーを呼んで番組をしたい」と語っていたこともある。これは活動半ばから彼女が志向するようになった動きであり、今後もしかすると「五十嵐梨花が司会役となったにじさんじ公式番組」が生まれるかもしれない。

 特に2025年に入ってからの彼女は、より自分のやりたいことや目標を明確にし、突き進んでいこうというスタンスへとシフトしたようにみえる。この変化は、自身の後輩世代であるSpecialeなどがデビューしてきたからか、はたまた本間ひまわりが配信中に五十嵐へ語った「もっと自分のワガママに生きていいのよ」という言葉が胸に刺さったからなのか。

 今後五十嵐がさまざまな場面に登場していくなかで、どういった姿を見せてくれるのかには要注目だ。

にじさんじ所属、ソフィア・ヴァレンタインが見せる“ギャップ”に注目 底の見えぬ魅力に迫る

にじさんじにおいて、Idios、Oriens、Dytica、みたらし団といった面々はVTAに所属・学んできたメンバーが多く、今後…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる