実車さながらの突破力! 大人も大興奮の「四駆ラジコン」体験会が楽しすぎた

大人も大興奮の「四駆ラジコン」体験会

 モータースポーツといえばF1が有名だが、その他にもさまざまなレースが存在している。その一つがトライアル。スピードを競うのではなく、大岩や丸太などの障害をいかにミスなくクリアし、点数を競うレースだ。バイクのトライアルレースの映像を見たことがあるかもしれないが、車でも同様の競技会が多く開催されている。

 そんな四輪駆動車のトライアル競技が、ラジコンを使って室内で気軽に楽しめるプレスイベントを開催するというので参加してきた。

結構、難しいRCカーのトライアル競技

 訪問したのは東京都渋谷区にあるRAYWOODのオフィス。同社は、アウトドアラジコン「WPL JAPAN」シリーズを販売するほか、エアブラシや塗装ブースなどモデラー向けの塗装製品も販売しているメーカーだ。

 今回、使用したのは同社が2023年に発売して今なお人気の「1/10スケール スズキ ジムニー(JA11)」。四輪駆動、リーフサスペンション、リジットアクスルなど実車さながらの機構を搭載、最高速度は4〜5km/h程度と遅いが、低速トルクが大きく、悪路の走破性が高いラジコンカーだ。

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『スズキ ジムニー(JA11)1/10スケール 』

 プレスイベントは、RAYWOOD社オフィス内の2畳程度のスペースに薪や木材、金網などを用いてトライアルコースを再現、ジムニーの走行を楽しむものだった。

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二畳くらいのスペースに木材などでオリジナルトライアルコースを作成。

 スピードが出ないので簡単だろうと高をくくっていたが、実際に操縦してみるとこれが激ムズ。絶妙な幅、絶妙な角度、絶妙な位置に障害物が配置されており、一筋縄ではいかない。何度も切り返し、バックと前進を繰り返しながら慎重に進まないとクリアできない。脱輪しまくりだ。

 コツとしては、コースおよび障害の形を前後左右から見極め、車体を最適な角度に補正してからアクセルをゆっくり開けてコースにイン。ハンドルは急に切らずにちょっとずつ切ってゆく。脱輪しそうになったらハンドルを切り返しながらバックして車体の位置を補正する。さながら実車の競技のように慎重に進むのがコツだ。車体の操作に慣れてきたら少しずつ速度を上げてみる。ただ、トレッド幅ギリギリに設定されているので気を抜くと脱輪する。

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RAYWOODスタッフによるデモ走行は流石に上手い!
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プロポはとても軽い。アクセルとハンドルの微妙な操作もやりやすい。

 屋上にも広めのコースが設置されていたのだが、これがもはや鬼畜の所業。脱輪しまくって全くクリアできない。取材陣のいい歳した大人がキャアキャア言いながら、ムキになって何度も挑戦を繰り返していた。そうしてクリアできた時の達成感は半端ない。1回クリアすると、次はもっと正確に、もっと速くゴールしようとさらに本気になってしまう。楽しいなんてもんじゃない。

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一見簡単そうに見えて鬼畜なアウトドア体験コース。
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こんなのクリアできるかー!と叫びたくなる障害で皆が脱輪しまくり。何度か挑戦してクリアした人もいた。車体は『ランドローバー ディフェンダー90』。家の中でもコースを作って楽しめる。

 近年、公園は基本的にラジコン禁止となっているし、最近のラジコンはスピードが出てさらにパワーもあるため、人にぶつかると危険だし、公園内を縦横無尽に走り回ると他の人が公園で楽しめなくなる。

 しかし、RAYWOODのラジコンは低速なので広いスペースを必要とせず、一般的な住宅の室内でも十分楽しめる。本や菜箸、定規など、自宅にあるものでオリジナルコースを作って走破する楽しみがある。

 もちろんアウトドアでも楽しめるだろう。河原や未舗装の田舎道、キャンプ場など、場所を選ばず走らせることができる。実際、ジムニーモデルを貸し出し、トライアルレースを開催しているキャンプ場もあるという。

 また、同ラジコンはタイヤ、ホイール、トルクを上げるための重り、デフ、モーター、サーボ、サスペンション、外装パーツなどのカスタムパーツを豊富に取り揃えているので、自分好みのオリジナルカーを作り上げる楽しみもある。同社が販売している塗装グッズを使ってオリジナル塗装をしてもよいだろう。

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タイヤの中に重りをいれるカスタムによりトルクがアップする。
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ジムニーの足回りはかなり本格的な構造だが、少々の高さから落ちても壊れない頑丈さも併せ持つ。右はノーマル、左は各種カスタム済み。
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エアブラシの塗装体験もしてみた。均一に塗るのにはちょっとしたコツと慣れが必要だが、キレイに塗れると楽しい。

 RAYWOODは2025年3月に『トヨタ ランドクルーザー79』と『ランドローバー ディフェンダー90』のアウトドアRCカー2車種の予約販売をスタートしている。どちらも公式ライセンスを取得したモデルで、ジムニーモデル同様、実車さながらの悪路走破性を有している。軽トラ「スズキ キャリーD12」なども発売しているので、好きな車種を選んでアウトドアでも家の中でもトライアル競技を楽しんでもらいたい。

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新発売2車種。奥が『トヨタ ランドクルーザー79』、手前が『ランドローバー ディフェンダー90』。

◯参考情報

<WPL JAPAN スズキ ジムニー(JA11) C74 RTR>
直販価格:1万2800円
スケール:1/10
全長:約360×全幅:約140mm×ホイールベース:188mm
タイヤ径:約72mm
モーターサイズ:370サイズ
バッテリー:7.4V 600mAh
セット内容:RCカー、送信機、走行用7.4Vバッテリー、USB充電ケーブル、取扱説明書、日本オリジナルステッカー
※送信機用電池(単三電池×2本)は別売り

<MNモデル トヨタ ランドクルーザー79オーバランド仕様 1/12 アウトドアラジコン MN-82S RTR>
直販価格:1万1000円
スケール:1/12
全長:約 360mm
全幅:約154mm
ホイールベース:約215mm
タイヤ径:約60mm
モーターサイズ:280サイズ
バッテリー:7.4V 1200mAh
セット内容:RCカー本体/送信機/走行用7.4V 1200mAh バッテリー、USB 充電ケーブル/取扱説明書/オリジナルステッカー/アクションフィギュア※送信機用バッテリー(単三電池×2本)は別売り

<MNモデル ランドローバー ディフェンダー90 1/12 アウトドアラジコン MN-99s/98 RTR>
直販価格:1万1000円/1万2100円
スケール:1/12
全長:約 330mm
全幅:約160mm
ホイールベース:約195mm
タイヤ径:約73mm
モーターサイズ:280サイズ
バッテリー:7.4V 1200mAh
セット内容:RCカー本体/送信機/走行用7.4V 1200mAh バッテリー、USB 充電ケーブル/取扱説明書/オリジナルステッカー※送信機用バッテリー(単三電池×2本)は別売り
https://raywood.jp/

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