2024年、しなこが大ブレイクをした理由とは 動画プロデューサーが明かすASMRや音楽活動の“ヒット戦略”

面白いを続けるために
ーー改めて、YouTubeにおける動画プロデューサーの役割についてはどのように考えていますか?
吉川:私はビジネスとしてYouTubeをプロデュースをしているので、安定した収益を獲得していくことを意識しています。クリエイターによっては、動画によって再生回数にかなり波がある方もいると思うんです。動画によって再生回数や収益が下がると、クリエイターのモチベーションも安定しない。だから本質的に私がやるべきことは、持続的にそのチャンネルを成長させるようなフォーマットを作ることなのかな、と思います。
ーーなるほど。ただ、YouTuberというのはそもそも属人的なものでもありますよね。動画作りに関わっている人たちに、ビジネスとしてのシステム構築を受け入れてもらうのは難しかったりするのではないでしょうか?
吉川:私は撮影や編集のルールを決めて、共有していました。こういうときはこれを使うとか、これはこの順番で並べるとか、けっこう細かく指示をして。でもそれだけでは伝わらないので、なぜそうするのかの理由付けも全部していましたね。それで結果が出たら信頼関係も築けるので、そのように実践とフィードバックを繰り返しをしていました。
ーー実際に結果が出たら、クリエイターも納得しやすいですよね。吉川さん自身も、結果として反映されたときはやりがいを感じましたか?
吉川:いろいろ仕掛けて、数字で結果が出た瞬間は「気持ちいい……!」と思います(笑)。あとは、自分が意図して工夫したところが視聴者の方に伝わって、コメントで気づいてくれたときもすごく嬉しかったです。
ーー最後に、吉川さんの展望についてお伺いできたらと思います。
吉川:今後も、面白いものを持続的に人に届けることが目標です。世のなかにはYouTube含め、面白いものっていっぱいあると思うんですけど、どうしてもビジネスの力がなかったり、収益化することができなくて頓挫してしまうケースがあります。そうじゃなくて、今回みたいにクリエイターとビジネスを掛け合わせて、いい作品や面白い活動をたくさんの人に届けられるような動画プロデューサーになりたいです。





















