ギャルは恋愛上手なのか?  『今日好き』歴代長寿カップルから分析する“恋愛力の高さ”

『今日好き』から分析するギャルの“恋愛力”

『今日好き』歴代ギャルのカップル成立率は? 2024年度&2023年度と比較してみた

 そもそも、彼女たちのうち何名が『今日好き』で彼氏を見つけられたのか。番組初参加、あるいは継続後にとタイミングは様々ながら、驚くことに11名中9名が、一度はカップル成立を経験している。ほとんど全員じゃないか。

 『今日好き』ファンであれば、この数が桁違いだと言わずとも理解してもらえるはず。参考までに、平均してシーズンあたり1組のカップルが生まれている2024年度の『今日好き』で同様のカウントをしたところ、参加した女子メンバー25名のうち、運命の相手を見つけられたのは7名のみ。一方、シーズンあたり平均2.1組のカップルが生まれ、まさに“成立バブル状態”だった2023年度ですら、32名中16名(ゆのん、あいさ、ひなたを除いた数字だ)。ここまでをパーセント表記にするとわかりやすい。

2023年度 女子全体:50%
2024年度 女子全体:28%
歴代ギャルオールスターズ:81.8%

 圧倒的である。とはいえ、上記はあくまでメンバー単体での数字。なかには、複数回の旅に継続したメンバーもいるため、“延べ回数”でのカウントも忘れてはならない。実際に集計したところ、2023年度が40名中16名で、2024年度が36名中7名。一方、歴代ギャルオールスターズは、27名中11名。こちらもパーセント表記に直してみた。

2023年度 女子全体:40%
2024年度 女子全体:19.4%
歴代ギャルオールスターズ:40.7%

 意外かもしれないが、結果は2023年度とイーブンだった。この数字を含めて、最後に筆者なりの見解を示してみたい。

ギャルは『今日好き』でも最強なのか? 辿り着いた結論は“隣の芝は青く見える”

 率直に申し上げよう。ギャルは『今日好き』でも最強なのか? 

 結論として、“YES”と答えるのは難しい。たしかに、メンバー個人での結果へのコミット力には目を見張るものがあった。が、もしギャルオールスターズ全員が、あるいは全員でなくとも複数名が同じ旅に参加していたら? もしそこで、意中の相手が被ってしまったとしたら? 今回は半強行であるが、そもそも年度全体の女子メンバー数と4倍近く数字の開きがあるため、これらを考慮すると必然的に前述の数字に下振れが生まれることを否定できない。また前述のメンバー選出の方法を少し変えるだけでも、結果は自ずと変わるだろう。

 とはいえ、いわゆる“ギャルマインド”を“粘り強さ”だと換言すれば、みるきやゆのんのように旅の回数を重ね、彼氏を掴み取ったメンバーもいたり、初日の顔合わせで、人目を惹くキャラクターが“掴み”として大きく効いたりするのは事実。ゆいなの「はじめまでーす」の挨拶も、ギャルでなければ“えっ?”と違和感を抱くことだろう。なにより、上記メンバーの名前を見て、“たしか、こんな子だったな”とかつての旅が少しでも思い浮かんだのであれば、それは彼女たちのイメージや存在感の強さを何より証明するものではないだろうか。

 一方、ゆいな自身の例でいえば、ステレオタイプな“ギャルらしさ”。自身の奥底の本心でなく、“ギャル”という一括りのジャンルで見られてしまうことに頭を悩ませる場面もあったし、彼女がほかメンバーに気を遣い、周囲のカップル成立をサポートする役回りを選んでしまった歴史もある。

 気になる相手が“清楚系女子”を好きだとすれば、ギャルという要素は逆効果になるし、主語が大きくなるが、ゆいなやあいみがいわゆる“普通の女の子”以上に乙女な側面を持ち合わせていたことも。幸運なことに、彼女たちはそうした繊細な想いや自分らしさに気づいてもらえたわけだが、つまりはギャルという要素は恋愛や人柄におけるひとつのスパイス。肝心なのは、旅のなかでどのように行動するかだし、暴論だがギャルが本当に恋愛に強ければ、200%でカップル成立するだろ。

 冒頭の話題に戻るが、ゆいなやあいさのカップルが長続きをしているのも、彼女たちがギャルだから、という短絡的な理由からではなく、ふたりの人柄、そしておおはるややまとと重ねてきた努力の賜物にほかならない。よくある“深淵を覗くとき、深淵もまた自分を覗いている”という例と同じで、我々がギャルを強いと思うとき、ギャルもまた我々に似たような感情を抱いているのかも?

 飛躍かもしれないが、この世はすべては“隣の芝は青く見える”なのである。『今日好き』もきっとそう。悪い意味でなく、自分以外は全員、隣の芝なのだ。それでも我々は、ギャルメンバーを特別視してしまう……それもまた、人間として逃れられぬ営みなのだろう。

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