日本人女性動画クリエイター初の快挙 斎藤アリーナが語る“登録者1000万人を達成できた要因”
快挙達成の理由は分析力にあり? 1000万人に到達する際に変化した“アートの価値観”
ーーショート動画投稿からわずか1年半で、チャンネル登録者1000万人……凄まじい勢いですよね。ご自身が思う短期間で大台を突破した理由を教えていただきたいです。
斎藤:非言語的なショート動画コンテンツをメインにすることによって、リーチできる分母を大きくしたことが一番の要因だと思います。 特定の言語でコンテンツを制作すると、その言語圏以外にはリーチできません。 言語を使わないことによって潜在的な視聴者のパイを拡大させました。 また、とにかく数字を追求する意識を持っていたことだと思います。 私個人の好みをコンテンツに反映したいと頭によぎることはたくさんありましたが、リサーチや仮説検証を繰り返し、定量的により良いかどうかを最優先の基準として意思決定をしてきました。今後はもっと自分らしさを取り入れて且つ多くの人に楽しんでもらえるコンテンツを追求したいと思っています。
ーーこの数年でご自身が一番変化したなと思う部分はありますか?
斎藤:一番変わったのは、「アートとはなにか?」の価値観です。YouTubeチャンネルを開設する前は、自分がやりたいことをやるのが表現だと思っていたけれど、アウトプットしたものが人に届いたときに、ようやく価値が生まれるんだなって。
ーー斎藤さんのなかで、ショート動画と長尺動画はどのように使い分けているんでしょうか?
斎藤:長尺は既に私を知ってくださっている方に向けて、ショート動画は新規の方にという感じですかね。 ショート動画は拡散性に優れ、長尺動画は収益的合理性などに優れているので、それぞれのメリットを上手く活かしたいと思っています。 ショート動画から長尺に流入してもらうことはクリエイターにとって重要なことだと考えています。
またYouTubeを視聴する端末も多様化しているのでアウトプットを多様化させるという意味でも長尺も投稿しています。 私のチャンネルをテレビで観てくれている方も増えてきていると思うので、大きな画面でもスマホの様な小さな画面でも観やすいコンテンツ作りを心がけたいと思っています。
ーーほかのクリエイターさんとの差別化はどうやって図っていますか?
斎藤:私のコンテンツはより多くの国の人に届けるために言語を使わないようにしています。 非言語的でも、文脈や感情が伝わりやすいように表情や仕草を工夫しています。 またより長い時間視聴してもらえるように、編集では視聴中の潜在的なストレスを軽減することを意識しています。
ーーでは、最後に今後YouTubeで挑戦したいことを教えてください。
斎藤:もちろん、いまやっているエンタメ系の動画は今後も作り続けていきたいんですけど、大きな目標となると自分のYouTubeチャンネルを通して、音楽を世界的にヒットさせることです。音楽のユースケースが多様化してきているので、そこから逆算して音楽を作る……みたいなヒット曲の生み出し方を確立することができたら再現性高くて強いと思うので、そこも目指していきたいです。
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