“にじさんじの夏”に欠かせない男が帰ってきた 復活を果たした舞元啓介の足跡をたどる
ここまでの話を踏まえると、舞元啓介が復帰配信に「風俗失敗談トーク」を企画したというのも不思議と納得ができる。復帰配信でこのトピックについて話すとマネージャーに伝えたところ、当然運営から「普通の雑談配信のほうが良いのでは?」とやんわりとストップがかかったのだが、それでもゴリ押して配信したのだという。舞元の前掛かりっぷりがよく伝わってくる。
最大視聴者25,000人を超える人気配信となったこの企画。後日長尾景は舞元の復帰配信に触れつつ、自身のファンに動揺していた方を見つけたと語った。
「なんか面白いのがさぁ、フロンターレからオレを知って(※Jリーグコラボで長尾は川崎フロンターレを担当)にじさんじを知った人が、動揺していて笑った」
「たぶんオレとか甲斐田とか弦月、VΔLZやVOLTACTIONがオススメに出てきて、だんだんわかってきたと思ったら、なんだこれは!? VTuberはアイドルじゃないのか!? どうやら違うらしい……って書いてあってさ。そらそうだ(笑)」
ファンだけでなくにじさんじの同僚タレントもこの配信を見ており、海妹四葉は途中まで視聴したものの、「あっ……へぇ? はぁ~ふ~ん? そういうこともあるんだ……へぇ~~」と楽しみつつ、スッとスクロールして違う配信を見に行ったようだ。
「いや、そりゃ興味は津々だろうよ! だって海妹が交わったことのない世界だから、そこはさぁ。へぇ~~ってなるよね」
海妹は焦りながらこのように話しているが、実際配信内で届いたお便りには女性からの質問も届いており、この配信をみていた視聴者の男女比は意外にも女性が20%を超えていたという。
にじさんじの男性陣に女性ファンが厚くつきはじめているというのはファンの間でも話題になっていたが、まさかこの配信でこのような結果となるとは。ふだんの生活では口にしづらい話題や興味を知れる場所=インターネットという、ある種“あるべき形”で、多くのリスナーの興味をひいたといえよう。
復帰数日後には、でびでび・でびる、アルス・アルマル、葉山舞鈴とのコラボグループ・SilverDevilSでコラボ配信を実施したり、盟友・力一とのコラボ雑談企画『舞元力一』を配信したりと、旧友らとの久しぶりな配信で、元気よく楽しむ舞元の姿を見ることができたのだった。そしてその後は『にじさんじ甲子園2024』の主催として、8人の監督それぞれの配信をチェックしつつ、大会の行く末を見守った。
また、活動休止中にアンジュと椎名がフレンドになったことを明かしていた『ブルーアーカイブ』に関しては、7月27日に3.5周年記念のPR配信を担当。同作のキャラクター・プレジデントのモノマネを披露したり、ゲームの概要を説明をしたりと、ゲームの魅力を存分に伝えていった。
ホーム画面に設定していた舞元の推しキャラ・杏山カズサに関して感嘆としたニュアンスの声で語ったのを皮切りに、流れるキャラクター映像の一つ一つを息を呑み、すこし遠い過去を振り返るように、アレやコレやと感想を語る舞元。その話し方や内容一つ一つから、同作への思い入れの強さを感じられた。
こうして活動をふたたびスタートした舞元だが、オーバーワークに関しては気をつけてほしいところ。
「1年近い活動休止は充電期間となり、配信で元気よく笑顔を見せているから舞元の体調が良くなったのだ!」と解してしまうのは簡単だが、長くにじさんじを追いかけていたり、VTuber~バーチャルタレントシーンを長く見ている方ならば、少しばかり懸念を抱いてしまうこともあるだろう。
数日前まで元気良く配信をしていたかと思えば、突然の体調不良を訴えて活動休止となってしまう。舞元に限らない話だが、このシーンにおいてそんな出来事が頻発していることを知っていれば、「配信上で見せている姿」だけでは軽々しく「元気になった」と言いづらい部分もある。復帰直後ならば、特にそうだ。
現況として舞元啓介が元気に配信している状況がとても喜ばしい状況なのは言うまでもない。この期間中に不在を惜しむ声はリスナーだけでなく同僚らからもあがっており、「舞元さんが帰ってきたら不憫総会をしよう」「舞元さんが戻ってきたらド葛本社とガチ屑農家で対決したいんだよね」など、さまざまなメンバーが「もしも舞元が復帰したら」と復帰を心待ちにしていたようだ。
もしも前述のような企画が実現すれば、話題で持ちきりになるのは言うまでもない。「どんな仕事でもオファーは断らない」という漢・舞元啓介、自身の体調に十二分な注意を払いつつ、今後もさまざまなエンタメを見せてほしいところだ。
まずは、本日から開催される『にじさんじ甲子園2024』での活躍を楽しみにしたい。