にじさんじ・舞元啓介が復帰、夜見れなの配信にグラブルキャラ出演……バーチャルの一週間振り返り

バーチャル業界の一週間まとめ(7月16日)

舞元啓介、「にじさんじ甲子園」とともに舞い戻る

にじさんじ甲子園2024 開催決定!【 #にじ甲2024 】

 今年も夏の風物詩がやってくる。『にじさんじ甲子園2024』だ。野球ゲーム 「パワフルプロ野球」シリーズを使った「にじさんじ」のゲーム企画であり、近年はイベント本番に10万人以上という同時接続数を叩き出す人気ぶりを誇る。今回も8名の所属タレントが参加に名乗りを上げ、7月17日(水)19:00からドラフト会議が実施予定だ。

 そして、本イベントを主催してきた「にじさんじ」所属の舞元啓介が、およそ1年ぶりに活動を再開した。体調不良を理由に長らく活動を休止しており、『にじさんじ甲子園2024』開催と合わせた復帰にファンからも喜びの声が上がってる。7月11日には早速、復帰第1号配信を実施した。その内容については……各々で調べてもらえれば幸いだ。

【 #夜見れな3D新衣装 】🌠6つの星に願いをプロジェクト🌠 配信最後に… 3D LIVE【夜見れな/にじさんじ】

 「にじさんじ」関連でもうひとつ興味深い事例としては、夜見れなの新3Dモデルお披露目ライブ配信に、『グランブルーファンタジー』のキャラクター・カリオストロがゲスト出演したことだ。夜見れなと同じステージに立ってパフォーマンスを披露し、さらに新衣装をプレゼントする役回りまで担うなど、重要なサプライズゲストとして立ち回った。

 もともと『グランブルーファンタジー』の公式イベントでもフィーチャーされた「にじホロぶる団」に夜見れなも参加しており、その縁で実現したものと思われるが、公式イベントぐらいでしか拝めないフル3Dの『グランブルーファンタジー』キャラがVTuberと同じステージで歌って踊るのは、異例の出来事と言えるだろう。なお、お披露目配信には「にじさんじ」だけでなく「ホロライブ」からも多数のゲストが駆けつける、比較的めずらしい内容であったことは伝えておこう。

『8番出口』がVRに VRゲームヒットの糸口となるか

【8番出口VR】リリーストレーラー

 多くのVTuberがプレイした大人気ゲーム『8番出口』がVRゲームになった。7月12日発売の『8番出口VR』は、原作をVRゲームとして落とし込んだMeta Questシリーズ専用VRタイトルだ。パブリッシングは国内有数のVRゲームメーカー・MyDearestが手掛けている。

 VR版オリジナルの「異変」も登場する本作の滑り出しは上々のようで、リリース2日目にしてMetaストア週間ランキング上位に食い込んだようだ。「人気タイトルのVR化を求めている人は多い」とはしばしば言われるが、本作はそれを証明する一作になるかもしれない。

 余談だが、『8番出口VR』発売を記念し、本作の『VRChat』ワールド公開も決定したようだ。ゲーム本編とは内容が異なるため、どちらかと言えば「聖地巡礼」向けのコンテンツとなるかもしれない。VRゲームだけでなく、『VRChat』にも力を注ぐMyDearestだからこそできる施策である。

「サンリオVfes」コンペ、SUZURI公式アバター……活発なVRChat情勢

 『VRChat』方面はにわかにさわがしくなった。まず、サンリオが公募企画「Sanrio Virtual World Awards」を始動させた。これは次回開催の『SANRIO Virtual Festival』に展開するコンテンツを募集するコンペ企画であり、最大3作品を選出し、制作支援金100万円とともに公式コンテンツとして採用する。

 直近のサンリオはVR方面でクリエイターとの協働だけでなく発掘にも力を注いでいる。すでに次回の出演枠をVRアイドルから見出すためのコンテスト企画を進行中だ。

 オリジナルグッズ作成・販売サービスのSUZURIは、3Dアイテム領域の強化を進めている。7月11日には「3Dグッズ作成ツール」を拡張し、新たに「Tシャツ」をラインナップを追加。そして同日に、オリジナルアバター『墨澄(スミスミ)』を発表した。

 すりぃ「テレキャスタービーボーイ」やプロジェクトポッチャマ「Piplup Step」のMVなどを手掛けたcoalowlをデザインに迎えた、ポップなデザインのアバターだ。驚くべきことに、完全無料での頒布となる。

 身体は「3Dグッズ作成ツール」製の衣服に袖を通せる規格となっており、さらに3Dクリエイター向けにアバター制作活用OKな素体データも配布。3Dアイテムの取り扱いを開始したSUZURIが、本腰を入れてこの業界に参画してきた印象だ。

 そのほか、ドットエスティとサンリオコラボ3D衣装第2弾の発表、大丸松坂屋百貨店の公式ワールド公開、『バーチャルマーケット2024 Winter』開催発表、「メタバースヨコスカ」プロジェクトのVRライブ『SARUSHIMA SPECIAL EVENT a ten minute Dream』開催など、夏に向けてか様々な企画が動いた。目に見えているもの、そうでないもの含め、国内『VRChat』情勢はまだまだ活発な印象だ。

VRで体験する“異変”は本能が“ヤバイ”と警告してくる……! 『8番出口VR(The Exit 8 VR)』レビュー

拝啓、お母さん。俺、もうここからもう出られないかもしれません。  2024年7月11日に配信開始となる『8番出口VR(Th…

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