日本からは3チームが参戦 Pacific地域の『LoL』国際大会「PCSプレイオフ」現地レポート

『LoL』国際大会「PCSプレイオフ」現地レポ

和気藹々とした大所帯、今一番勢いに乗っているチーム・SHG

(左から)Ankochan選手、Evi選手、Vsta選手、VicaLコーチ、Tussleコーチ、Marble選手、Forest選手、DasheR選手、Kiteコーチ

 今シーズン、日本人で唯一のメジャーリージョン経験者・Evi選手が加入したことで注目を集めたSHG。シーズン序盤こそ苦戦したものの徐々にチーム力を蓄えていき、最終的に見事LJL優勝を果たした。「PCSプレイオフ」でもその勢いは止まらず、PCS地域の強豪チームを次々に倒し準優勝まで登りつめた。

 「PCSプレイオフ」のStage2のシード権を獲得したSHGは、ほかの2チームより1週間ほど遅れて現地入り。日程の関係で最後に取材したのがSHGとなったわけだが、こちらはとにかく大所帯。5名のスターターと1名のサブの選手たちが、とにかくワイワイ楽しそうにしているのが強烈な印象として残っている。上手く表現できないのだが、もしかしたらこれがLJL優勝チームの「余裕」なのかもしれない。

練習室の様子、コーチ陣が話し合いながら選手にアドバイスをしていた

 3名のコーチ陣は全員が韓国出身ということもあり、一緒に行動していることが多く、ここもまた強固な関係値が築かれている印象を強く受ける。一方で、この大所帯をマネージャー1名で取りまとめていて「なかなか大変そうだな」とも感じた。だが、実際に様子を見ていると選手たちからはかなり頼りにされている様子がうかがえた。この大所帯が立場の垣根を超えて全員で和気藹々としているのは、なかなか珍しい気がする。

 Evi選手に話を聞いた際、「チームの雰囲気が良いと、良い循環になって、結果的にチームの成長につながる」といった話題になったのだが、まさにその通りの結果となったのだから素晴らしい。とても抽象的で感覚的な表現になってしまうが、勢いに乗っているチームならではの“オーラ”のようなものがSHGから感じられた。来シーズンもこの勢いを維持していければ、次こそは世界大会への切符を手にすることも可能なのではないだろうか。

台北市内を網羅する地下鉄(MRT)の南港展覧館駅近くの大通りにて

PCSチーム「CFO」のパブリックビューイング会場に潜入

CFOパブリックビューイング会場の様子

 実は今回、PCS地域の強豪チーム・CTBC Flying Oyster(以下CFO)のマネージャーと知己の関係だったこともあり、特別にパブリックビューイングに招待してもらった。本来パブリックビューイングへの参加は申請制で、上限も50名と定められている。初戦ということもあって今回は満席とまではいかなかったようだが、多くの熱心なCFOファンが会場を訪れていたのが印象的だった。

MVP予測の投票箱、手前に置かれている付箋に自分の名前を書いて投票すればOK

 パブリックビューイングは「中国信託商業銀行(CTBC Bank)」本社ビルの一角で開催された。会場では応援グッズにくわえてハンバーガーやポテト、チキンナゲットやピザがふるまわれ、飲み物もお茶やエナジードリンクが用意されるなど、まさに至れり尽くせり。

 正面にはMVP予測の投票箱が置かれており、参加者は用紙に自分の名前を書いて該当の選手の箱へ投票。試合後にMVP選手の投票箱からくじ引きが行われ、当選者にはタクシー割引券をプレゼントというイベントが催されていた。もちろん、試合中はプロジェクターの大きなスクリーンで試合が観戦でき、みんなで共にCFOを応援していた。

 この日の試合は3-0でCFOが圧勝。気持ちの良い勝利にファンのみなさんもご満悦の様子だった。さらに試合終了後には2名の選手が会場に駆けつけ、ファンミーティングを実施。個別にサインと2ショット写真の時間が設けられ、最後は選手と参加者全員の集合写真で締めくくられるという、非常に満足度の高いパブリックビューイングであった。

(中央左から)Gori選手、Shunn選手と共にファンの集合写真、筆者も右端に映っている

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