DFM・Harp選手『Worlds 2023』初戦後インタビュー 「メンタルを維持しつつ次の試合に向けて準備したい」

DFM・Harp『Worlds』初戦後インタビュー

 10月10日に韓国で開幕した『League of Legends』の世界大会『Worlds 2023』。日本代表である「DetonatioN FocusMe(以下DFM)」は、11日の「CTBC Flying Oyster(以下CFO)」戦に登場した。BO3形式で行われた初戦だったが、相手のアグレッシブなプレイに終始苦しめられ0-2で敗北。ルーザーズブラケットから再起をかける。

 筆者はPlay-Inステージの会場となっている韓国・ソウルの「LoL Park」にて現地取材をおこなっており、試合終了後のHarp選手に話を伺う機会を得た。早速その模様をお届けする。

――まずは試合お疲れさまでした。今回、Harp選手にとっては母国・韓国で開かれる『Worlds』ということで、とくに感慨深いのではないかと思います。まずは今回の『Worlds』に出場した感想から聞かせていただけますか。

Harp:去年の『MSI』も韓国で開催されましたが、そうは言っても今回は『Worlds』ですからね。もっと上手くやりたかったんですけど、今日の試合結果はすごく悔しいです。

――会場にはDFMを応援しているファンが大勢いておどろきました。競技席からも見えましたか。

Harp:じつは今回、それがプレッシャーにつながってしまいそうな気がして、あえて意識しないようにしていたんです。本当は、自分の家族も観に来ていたんですけど、そちらもわざと目を合わせないようにしていました。

――そういう工夫もされているのですね。では、コンディション面はどうでしたか。

Harp:コンディション的には悪くなかったですね。いつもどおりよく眠れましたし。

DFM・Harp選手

――今回apaMEN選手がTopに入ったことでYutapon選手がADCに戻ってきましたが、久しぶりのYutapon選手とのBotデュオや、チームの雰囲気はいかがでしたか。

Harp:ロースターはチーム全体でよく話し合って決めたことなので、僕だけでなくみんな「これまでどおり頑張ろう」という感じでした。シーズン中はYutaponがTopに行ってMilanが入ってというところで、チームとしては少し混乱した雰囲気もありましたが、Yutaponが帰ってきてくれたので僕としては今までどおりにプレイできたと思います。

――apaMEN選手の加入もそうですが、コーチ陣も変わって新しい体制となり、チームとしては準備が大変だったのではないでしょうか。

Harp:そうですね……。そこは正直に言うと準備万端とまではいかない感じだったので、すこし心配はしていました。その心配していた面が、試合にも出てしまったような気がします。

――対戦相手となったCFOはBotのデュオが強いということで注目されていましたが、実際に戦ってみた感想を聞かせてください。

Harp:試合前には、良い試合ができそうな相手だと思っていました。知っているチームでもあったので、彼らと対戦するんだなあという程度で。だけど、今回は相手が上手かったです。

――チャンピオン選択について、1戦目はマオカイサポートをピックしていましたが、2戦目はラカンという攻撃的なピックとなりました。ここはどういった意図があったんでしょうか。

Harp:もともとセナADCをすごく準備してきていたのですが、1戦目でセナを出して負けてしまったので全体的な流れをちょっと変えようということになり、普段どおりのピックに戻した感じでしたね。

――1戦目を終えて、具体的なフィードバックは何かありましたか。

Harp:2つ目のドラゴンファイトで勝てる状況だったにもかかわらず僕がかなり誘い込まれてしまった感じだったので、もう少しゆっくりやろうというフィードバックがありました。あとは、2戦目のバンピックをどうするかという話をしていましたね。

――対戦相手のShiauC選手は、1戦目にノーチラス、2戦目にブリッツクランクをピックということで、とくにブリッツクランクの恐ろしいグラブが印象的でしたが、実際に戦ってみていかがでしたか。

Harp:ブリッツクランクはバンしたほうが良かったかな……と思いましたね。彼らがブリッツクランクをよく使っていたことは、事前に把握できていたんですよ。バンをしようと思えばできた状況だったにもかかわらず、バンをしないという選択を僕らがしたわけですけど、相手チームにそこを上手く突かれてしまった感じだと思います。それでブリッツクランクのプレイによって、チームが全体的にすごく揺さぶられてしまったという気がします。

――では次の試合で勝つために、DFMに必要なことは何だと思いますか。

Harp:メンバーたちのメンタルがきちんと保てているかどうかが重要だと思います。ここでしっかりとメンタルを維持しつつ、次の試合に向けて集中して準備したいです。

――では最後になりますが、今日は多くのファンが会場を訪れており日本ではパブリックビューイングも実施されていました。もちろん配信を通じて応援してくれている方もたくさんいますので、ファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

Harp:本当に上手く戦いたかったんですけど、良くないパフォーマンスをお見せしてしまって申し訳ないです。今は、次の試合の準備を頑張りますとしか言えないですね。

――応援しています!お忙しい中インタビューありがとうございました。

初戦は悔しい結果となってしまったが、インタビュー中のHarp選手の表情が思ったより明るかったのが救いだった。DFMの次の試合は、10月13日のTeam BDS戦。負ければ敗退という厳しい状況ではあるが、DFMの巻き返しに期待したい。

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