UUUM代表・梅景匡之×取締役・鈴木司と振り返る“激動の2年” TOBによって「自分たちの新たな強みを発見できた」

UUUM代表×取締役と振り返る“激動の2年”

TOBによって「強みを新たに発見できた」

――TOBのお話も出ましたが、これはまさに2023年を象徴するような出来事だったと思います。実際に働いてる方にはどういう変化があったのか、いまのところ起こっている変化を教えていただけたらと思います。

梅景:もちろん社員それぞれ個人の考えがあると思うので一概には言えないですが、僕個人としてはUUUMという会社を見たときに、規模の割に事業が多岐にわたってる部分もありながら、コロナ禍などで市場が変化するなかで、いろんなチャレンジをしてきていたと思っていて。今回フリークアウトグループになることによって、UUUMという会社がどういう会社であるべきかということをもう一度見つめ直す機会になっていると感じています。クリエイター、そしてそのコンテンツを中心にしたマネタイズや事業形態を作るということにもう一度立ち戻って、そこを起点に全てをやっていくべきだという方針も固まってきているので。

鈴木:UUUMはざっくり言うとエンタメの会社で、我々フリークアウトはソフトウェア、プロダクトを作っている会社なので、かなり色が違うじゃないですか。そこでメディアやコンテンツのビジネスをしていくなかで、良いシナジーが既に生み出せているのもあるし、これから生まれてくるという期待感がすごくあります。その上で、僕が入って数ヶ月経ちますけど、ビジネスをやっているから見えなくなってるものや、バイアスがかかって見えなくなるものというのがあると思うんです。僕には外からしか見えないものがありますし、一方中の経験がないと深掘りできないものもあると感じています。でも、それがいま議論のいいバランスを生んでいるので、これからもすごく良い意思決定ができていくんじゃないかと思っています。

――外から見たUUUMと、実際に中に入って感じたことのギャップなどもありますか?

鈴木:そんなにイメージは変わっていないんです。ただ実際に中に入ってみたら、僕が想像しているよりもやっていることは多かったですね。クリエイターの経済活動というのもいろいろあるじゃないですか。UUUMではYouTubeを中心としたサポートをしていると思ったんですけど、それ以外のプラットフォームやクリエイターとの共創にもかなり幅広く丁寧にやっている。それも外から見たときのデータ上では分かっていたんですけど、実際になかに入ると、想像してたよりも多くの社員やクリエイターの方達がマルチプラットフォームを意識しながら手広く着手しているんだと感じました。

梅景:外からの視点の話もありましたが、やっぱり10年間僕らが信じてやってきたものが良くないこともあれば、逆に自分たちのなかでは大した価値を見出せなかったけど、外から見た人たちからすると「それって実はすごい価値なんじゃないですか」というものもある。それは僕らが普通にやっているだけでは中々気付かなかったことだと思っていて。自分たちの持っている強みを新たに発見できたことは大きなことだったと思います。

――先ほど鈴木さんのお話のなかにもありましたが、フリークアウトはいわゆるエンジニア集団でもあるので、テクノロジーの観点からバックアップにもおそらく入られていくと思います。クリエイターファースト、クリエーションファーストで進んできた会社に対して、テクノロジーの部分でこういうことができるだろうと思っていらっしゃることや、力を入れていきたいと思っている部分があれば聞かせてください。

鈴木:たとえば駆け出しのクリエイターと、すでにかなりの規模になっているクリエイターって、悩みも違えばやりたいこともやるべきことも違うと思うんです。クリエイターはクリエイションに集中できるように、それ以外の部分のサポートをUUUMとフリークアウトがするべきだと考えています。クリエイターのフェーズによって提供すべきことも変わってきますし、クリエイターの成長段階やサイズごとにソフトウェアやプロダクトに働いてもらうことで解決できることもあると思います。

梅景:クリエイターの活動自体もそうだと思うんですけど、もちろんUUUMでしかできないような人を使わないといけないサービスも存在している一方、最近だと生成AIの話があったり、人の力だけでなくテックの力もどんどん必要になってくる時代でもあると思うんです。お互いの強みを活かして融合していけるのは時代の変化にもマッチしているんじゃないかと思います。

――冒頭のお話にもありましたが、2022年、2023年の2年間は色々なことがあったかと思います。もちろんクリエイターさん第一ではあるかと思いますが、それをサポートする社員の安定も大事かと思います。その部分のケアやモチベーションの意地のために大事にしていることはなにかありますか?

梅景:その時期はコロナもあったので、社員同士が対面でなかなか会いにくいなかでどうやって人を育成していくのか、コミュニケーションを取っていくのかなどいろんな課題がありました。できるだけそれぞれの社員が働きやすい環境にするというのは会社としても意識していましたね。直近だと出社が増えたことで社内に活気が出ましたし、引き続きその状況に合わせながらそのときに一番良い方法をなるべく早く決断できたらと思います。

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