“FF最高のボス戦”から待望の新マウスまで 2023年のゲームライフを彩った「モノ・コト」

2023年のゲームライフを彩った「モノ・コト」

 リアルサウンドテック編集部による連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。ガジェットやテクノロジー、ゲームにYouTubeやTikTokまで、ありとあらゆる「エンタメ×テクノロジー」に囲まれて過ごす編集部のスタッフが、リレー形式で毎週その身に起こったことや最近見て・試してよかったモノ・コトについて気軽に記していく。

 第7回は年末企画のひとつとして、ゲーム担当の片村が「2023年のゲーム業界で印象的だったモノ・コト」をお送りします。なにかに特化したリストというよりも、あくまで“個人的に”ゲームライフを豊かにしてくれた作品やデバイスそして出来事にフォーカス。なお、ゲームやデバイスに関しては今年発売ではなかったものも含みます。

『パラノマサイト FILE 23 本所七不思議』

『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』トレーラー

 優劣をつけるものではないとはいえ、最初になにを挙げようか迷ったのですが、期待値を上回った度合いで言ったら『パラノマサイト』がダントツかなと感じています。ホラー×サスペンス×アドベンチャーという組み合わせがもともと好きなのもありましたが、なにより演出や謎解きの工夫によってプレイ体験を素晴らしいものにしてくれたことが、好印象の理由です。

 あとは単純にキャラが良い。全然方向性の違うキャラがたくさん出てくるのに、大人気な“クズキャラ”の彼を含めて、不思議と不快感がないんですよね。“等身大”とかのありきたりな理由ではなく、もはやクズすぎて愛おしい。ちなみに、コラボカフェで買ったランダム缶バッジからは、マダムこと春恵さんが出てくれました。

『オクトパストラベラーII』

『OCTOPATH TRAVELER II / オクトパストラベラーII』ファイナルトレーラー

 こちらは『パラノマサイト』とは逆に、1作目、スマホ版とやってきて期待が高まりまくっていた作品です。ハードルが上がっていたなかでも非常に楽しめました。いろいろな操作感もブラッシュアップされ、キャラクターそれぞれの物語も前作より濃密になっていた印象です。

 昼と夜の概念が追加されたことにより、同じ街でも2つの顔を見せてくれるというのは、ひとつひとつの街が作り込まれており、そして相変わらず最高のBGMがあるからこそ、大きな魅力となっていました。街としてはニューデルスタ、キャラクターとストーリーはヒカリが一番のお気に入りです。

『FINAL FANTASY XVI』

FINAL FANTASY XVI “SALVATION”

 スクウェア・エニックス作品が3連続となっていることに気づいたのですが、やはり『FF16』を外すわけにはいきませんでした。筆者はもともと『FINAL FANTASY XIV』で“零式”まではクリアするけど“絶”には行かないカジュアルプレイヤーで、フリーカンパニーも自分で運営したりしています。『FF16』のスタッフを見れば、楽しみにしないわけがありません。

 実際にプレイした際には、一気にクリアまで突き進みました。それぞれのサブクエストにしっかり意味があったり、アクティブタイムロアのおもしろさに魅了されたりということもありましたが、最も印象的だったのはやはり召喚獣バトル。特にトレーラーにもなっていたタイタン戦は、BGMの盛り上げ方も含めて個人的な“FF最高のボス戦”体験を『FF14 紅蓮のリベレーター』以来に更新してくれました。

『原神』

【原神】Ver.4.0公式PV「ゆえなく煙る霧雨のように」

 「HoYoverseなら今年は『崩壊:スターレイル』だろ!」というお叱りを受けそうですが、水の国「フォンテーヌ」が実装され、探索がめちゃくちゃ楽しくてフォンテーヌ→モンドの順に探索度100%を達成しちゃいました。つい半年前には100%なんて縁のない話だと思っていたんですが……。オープンワールドゲームをプレイしても探索しない(できない)ことの多いタイプのゲーマーなんですが、原神だと違うというのも我ながら不思議です。

 ちなみに後述するマウスの買い替えで戦闘の快適さもアップ。最近は夫婦で聖遺物周回しては「更新できないなぁ」なんて言っています。

Roland『BRIDGE CAST』アイスホワイト

趣味のゲーム配信だからこそ、上質な機材で楽しみたい Roland『BRIDGE CAST』を使ってみた

編集部スタッフがエンタメ×テクノロジーに関する日々の発見をリレー形式で綴る連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。第三回はRo…

 前回の連載でも取り上げたのですが、Rolandさんから提供いただいたオーディオミキサー『BRIDGE CAST』アイスホワイトは、実際に使う以前の想像を軽々と超えてくる有能さでした。いろいろな機能があるのにもかかわらず配線はシンプルで、音量調整も直感的で簡単。もちろんビジュアルも完璧です。

 諸々の調整が手軽だからこそ、配信初心者の方にこそ使ってほしいデバイスです。配信生活のスタートを心強くバックアップしてくれて、よりハイレベルな機能が欲しくなっても対応してくれる。まさに最高の“相棒”となってくれることでしょう。

『Razer DeathAdder V3 Pro』

 それまで使っていたマウスのバッテリーが怪しくなってきたこともあり、『Razer DeathAdder V3 Pro』に買い替えました。PCゲーマーにとっては非常に気分のアガるイベントだったわけですが、高まった期待を裏切らないパフォーマンスに大満足しています。

 最近流行している左右対称型マウスがいまいち手になじまないこともあり、発売からずっと気になっていたアイテム。「大きすぎる」というレビューも見ましたが、手は比較的大きめなため特に問題もなく、今日も元気にブンブン振り回しています。長時間使っても腕の疲れは少なく、充電の持ちもよくてストレスフリーです。

『Razer Kiyo X』

 こちらは夏のプライムデーの際に紹介した商品でもあります。Razer商品が続きますが、決して回し者ではありません。取り回しの良さが魅力のWebカメラで、筆者はデスクの横に取り付けて「手元カメラ」として使用しています。

 顔をさらすような配信者でもないので、そうした運用をしているのですが、視聴者の方に「そのマウスいいね!」と言ってもらえたり、買ってきたグッズを見せるのに役立ったり。値段を考えたら大満足の映像が撮れますし、取り付け場所も飽きたら工夫が簡単。Webカメラ購入を検討している方に、自信を持っておすすめできます。

『VALORANT Champions Tour 2023: Masters Tokyo』

 高校時代に留学先で『Counter-Strike』と出会って衝撃を受けた筆者としては、5vs5タクティカルシューター(当時はそんなものだと知りもしませんでしたが)の世界大会が日本で開催され、盛り上がりを見せていたという事実が強烈すぎました。

 Mastersが開催できたなら、ぜひ次はChampionsを……とどんどん欲も出てしまいますが、『VALORANT』競技シーンの日本での盛り上がりは無視できないものでしょうし、近い将来の実現を願っています。

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