Meta「VR×ゴーストバスターズ」イベントレポ 往年の名作を介して得た“あの頃の手触り”

Meta「VR×ゴーストバスターズ」イベントレポ

 12月1日、SHIBUYA109の8階「Creator Collaboration Space」にてMetaが「Find Your Passion」シリーズイベントの第3弾となる『VR シネマ with ゴーストバスターズ』を開催した。

 「Find Your Passion」は、VR技術を通じてゲーム、フィットネスや映画鑑賞、アートや音楽など、新しい趣味に出会い、そしてそれを追求していくことの楽しさを体験するイベントだ。初開催時は「VRフィットネス」をテーマにアプリ『LES MILLS BODYCOMBAT』に触れる体験会を、2回目の「VRアート&ミュージック」ではイラストレーター/アーティストの澁谷忠臣、 DJ/プロデューサーの☆Taku Takahashi(m-flo)を招聘した。

 今回開催された『VR シネマ with ゴーストバスターズ』はその名の通り、VRと映画『ゴーストバスターズ』とのコラボレーション企画として展開。参加者はMR(複合現実)を体感できるヘッドセット『Meta Quest 3』を装着し、作品の世界へと没入する。イベントの前半は、俳優・映画監督のマシュー・チョジックとソニー・ピクチャーズエンタテインメント映画部門マーケティング部、パートナーシップの臼井 献を招聘し、アプリ『Big Screen』を使用した「ゴーストバスターズ」シリーズの鑑賞会が行われた。

 チョジック氏は自身のオリジナル映画作品『トシエ・ザ・ニヒリスト』の公開を12月10日に控えており、臼井氏は2016年に発売されたムック本『GHOSTBUSTERS SPECIAL BOOK』(宝島社)の制作にも携わった人物である。すなわち、参加者はヘッドセットを介して映画のスペシャリストと鑑賞会を楽しめたというわけだ。

 家庭用暖炉が置かれ、足元を掃除ロボットが走り回る。そんなバーチャル空間でおこなわれた映画観賞会は、さながら友人宅で行われるホームパーティのような感覚があった。

 チョジック氏は『ゴーストバスターズ』(1984年)のトレーラーに「老若男女が楽しめるハリウッド映画って最近は減ってきてますよね」とコメントし、かたや臼井氏は『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(来年3月に公開予定)の予告動画を観ながら「ポール・ラッドって本当にずっと(見た目が)変わらないですよね」と述べた。まるで「仲間内にひとりはいる映画マニアの解説を聞きながら名作を観る」という体験のデラックス版だ。

 当日は参加者が一堂に介して映像を観る形をとられたが、当然ながら『Big Screen』は場所の制約を受けない。ユーザーは遠く離れたところにいる誰かとアバターを介して同じ作品を同じ空間で楽しめる。

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