余命宣告を受けたライバー・ちゃんまな君が、それでも配信を続ける理由 「最後まで楽しく生きようぜ」の言葉の重み

余命宣告を受けたライバーがそれでも配信を続ける理由

 ライブコミュニケーションアプリ『Pococha(ポコチャ)』で行われた「Your Storyーあなたの物語にはチカラがあるー」で、「ちゃんまな君」が見事インタビュー権を獲得した。「自分が一番楽しむこと」をモットーにライブ配信を明るく盛り上げるちゃんまな君。しかし、彼女にはリスナーにもまだあまり知られていない壮絶な人生があった。そして、ちゃんまな君がインタビューを通して伝えたい強い想いに、ぜひ耳を傾けてほしい。(Nana Numoto)

――『Pococha』を始めるまではなにをしていましたか。

ちゃんまな君:『Pococha』をやる前からいまもずっとパティシエとして自分のお店を経営しています。最初はライブ配信をやっている友達に誘われてリスナーとして参加していましたが、いつの間にか自分もライバーになってしまいました(笑)。

――なぜライバーになろうと思ったんですか。

ちゃんまな君

ちゃんまな君:コロナ禍をきっかけに飲食業の経営が大変になったこともありますが、本当にノリの部分が大きいです。コロナ禍でずっと家にいるのが暇だったので、インスタライブで友達と長時間のコラボ配信をやり始めました。そしたら事務所をやっている友人から、どうせなら『Pococha』のライバーをやればと勧められてスタートすることに。友達と一緒に話していたときは12時間近く配信できたけれど、1人になると難しかったですね。初めての配信は30分しかできませんでした(笑)。

――12時間から30分に減ってしまった?

ちゃんまな君:私の枠は基本的に飲み配信になりますが、初配信のときには会話も盛り上がらずビール3缶を空けてしまって。メーターも伸びたので、「もう終わるね」と30分で切っちゃいました。

――そこからライバー人生がスタートしたんですね。

ちゃんまな君:そうですね。コロナ禍なので家にいる人も多かったから、リスナーさんも集まりやすかった。楽しんでやっていたらトントン拍子にランク帯が上がっていきましたね。気づいたらS6にいました。

――すごいです。いまも枠ではお酒を飲みながら話しているんですか。

ちゃんまな君:雑談飲み配信です。私の配信のモットーは、「自分が一番楽しむこと」なので、つまらないなと思ったら速攻で配信を切ります。あんまりメーターを気にしたくないので、つまらないと思ったときに配信を切ることにしているんです。だから楽しければ、全くアイテムが飛んでいなくてもずっとやっていますね。

――自分が楽しい配信がモットーなんですね。

ちゃんまな君:ただ、実は2020年6月に配信を始めて2021年4月で病気のために一度引退しているんです。癌になってしまって。当時はネガティブなライブ配信にはしたくないので、なにも話していませんでした。でも体調がきつくて一度引退したんですよね。

――そんなことがあったとは……。

ちゃんまな君:去年の夏はずっと入院していました。コロナ禍でお見舞いにも来てもらえない状況なので、病院で一人きり。もう生きていく意味がないという気持ちになってしまいました。そのときに、病院から1年ぶりにミュートでチャット配信を付けたら、みんなが来てくれたんです。退院してからは、できるときにフラッとやる形でライブ配信を再開するようになりました。

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